お内裏様とお雛様 二人並んですまし顔
2021-03-04
親友の仲睦まじき夫婦雛祭りケーキを買いに行くと混雑で
「春の弥生のこの佳き日 今日は楽しい雛祭り」
SNSとは誠に便利なもので、友人の誕生日を尽く知らせてくれる。全ての方にというわけではないが、概ね誕生日を祝うメッセージを送るようにしている。3月3日は雛祭りであるが、この人の誕生日がこの日であったか!などということにあらためて気づくことがある。親友の奥様がこの雛祭りに誕生日だということで、ご夫婦をお内裏様とお雛様に見立てたお祝いのメッセージをお送りした。なるべくは戯れ歌(短歌)を送るようにしているが、その三十一文字の中に当人の名前も隠し題として詠みこむことにしている。和歌短歌はコミュニケーションツール、心は三十一文字という短い中に十分に込めることができる。前述したようにSNSがあることで誕生日メッセージを送る人が確実に増えたわけだが、月並みなメッセージを送るのはどこか他人事のように思えてしまう。
雛祭りということで、早めに研究室を退散し最近惚れ込んだケーキ屋さんへと車を走らせた。店の前まで行くと駐車スペースがいっぱいで、仕方なく裏路地を周回した。戻ると狭い1台分が空いたので駐車、しかし店内は時間帯もあるのだろう、たいそうな繁盛ぶりであった。こんなに多くの人たちが雛祭りにはケーキを食べることにも、あらためて驚かされた。父母用に1セット、自分ら夫婦用に1セット、二つの箱を抱えて再び車に乗り込んだ。唐突なお土産に母も喜んでくれたが、帰宅した妻がちらし寿司を作ってくれた。自ずと雛祭り気分は上昇し、平安な世を想像することで心は安らいだ。ケーキは「桜モンブラン」という代物が、雛祭りを演出してくれたが、その和菓子的な桜の味が何とも上品で美味しかった。
「お嫁にいらした姉様に よく似た官女の白い顔」
そういえば妻の実家には義母手作り雛が鎮座していた
季節を噛み締めるための節句として味わいたい
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