春雨じゃ濡れていこう
2021-03-02
気まぐれな雨を受けて出るときに降ってなければ傘は持たず
夏の豪雨の降り方ではできぬわざ
一雨ごとに春本番が近づいているのだろう、樹々も山々も動物や虫たちもこの雨によって次の季節への準備をしているはずだ。「春雨じゃ濡れていこう」というのは行友李風(ゆきともりふう)作の新国劇『月形半平太』で、主人公・半平太が舞妓に傘を差し掛ける際の著名な台詞である。僕らが子どもの頃はどこからともなくこんな「声」を耳にしたものだが、今や「声の伝承」も稀になった寂しい時代である。たぶん「学校では観てはいけない」などとされたザ・ドリフターズも、よくこんなネタでパロディコントをやっていた。芝居や映画の著名な場面をコントにすることは、原典との差に思わず笑ってしまう高尚なものであると思う。
さて、乾燥ばかりから雨が多い季節を迎えたが、傘の出番である。この時期は気まぐれな雨も多く、歩数で1日の目標を定めトレーニング化している身としては悩ましい。空模様を眺めつつ、傘の持参について決断が迫られる。しかし、原則は屋内から出る際に降っていけなれば傘は持たない主義だ。特に春先はそれが許されるのがいい、前述した「春雨じゃ・・・」でも口ずさみ柔らかい降りに身を曝すのも気持ちがいいものだ。これも雨の成分が、あまり大気汚染を受けていない宮崎でこそと思う。幼少の頃から東京では、「雨に濡れると禿げるよ」などとまことしやかに言われていた。温暖化を始め自然環境に対して待った無しの地球である。まさか雨に「マイクロプラスチック」などは混じっていないだろうか?
「濡れていこう」を許す地球でないと
季節は静かに進行している
弥生三月始動!「春雨じゃ」!
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