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ゼミ「=苗床」で伸びるために

2021-01-30
「ゼミ」=「Seminar(ゼミナール・独語)」
「seminariumu(ラテン語)=苗床」の意味
若く活き活きとした穂を伸ばすために

1月末日は卒論提出〆切であるとともに、現2年生が3年生からの2年間所属する「ゼミ(研究室)」を決定し届出を提出する期限でもある。この日も「卒論が完成して教務に提出に行きます」と報告に来てくれる学生もいたが、これまでの暗中模索と対話の2年間が思い返されて感慨深かった。自らの卒論が今でも研究の基盤になっているように、大学教員は学生の人生の大きな糧に向き合っているのだとあらためて責務の重大性を思う。ゼミの2年間は学生の思考の方法や傾向にも大きな影響を及ぼし、その後の「生き方」にも少なからず示唆的である。どのような方法で卒論と向き合うかで、どんな教員として現場で働くことになるのかが直結した課題だと思うゆえである。

冒頭に記したように、僕の恩師がよく「ゼミ=ゼミナール」の意味が大切だと話していた。ドイツ語で「ゼミナール」、予備校の名称にも使用される語であるが、語源はラテン語の「セミナリウム」で「苗床」という意味がある。「ゼミ」に参加すれば、種子から芽を出しすくすくと苗として成長していくべき場である。僕自身は恩師のお陰をもって、大学受験も研究への問題意識も多様に成長させてもらった。のみならず「人としていかに生きるか」を考え、その基礎を養う場ではないかと体験的に思う。単に卒論のみならず多様な世界と出逢う機会に繋ぐ、生きるための交流の場でもある。卒論を書き終えたゼミ生との関係性を思うに、そんな成長こそが何よりも嬉しい。

今年も指導教員届に署名・捺印をもらいにくる学生が
選択と出逢いに感謝と使命を思い
若き苗をすくすくと成長させたい。


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