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「街のざわめきが歓喜の叫びへと」2020回顧

2020-12-27
「愛情に満ちた神の魔法も
 悪戯な運命(さだめ)にも」
(桑田佳祐さん「SMILEー晴れ渡る空のように」)

クリスマスが過ぎて2020年を回顧する気分になってきた。今年もあと1週間を切った。「新型コロナ」に尽きるといってもよい世情にあって、この1年間をどう生きてきたのだろうか?年賀状の宛名を書きながら、個々になかなか直接は会えない人々との遠さも感じつつ、むしろ集中し得たことや苦難を乗り越えたことが脳裏に浮かぶ。ともかく3月4月頃のコロナ禍初期の苦悶は、なかなか他者には理解し得ないであろう体験となった。大学学部での講義再開への対応、自らの遠隔講義制作への模索、そして家族の感染対策や友人・知人と逢えなくなった際立った寂寥。まさに悶絶というべきか、神様が人類に与えた試練は過酷すぎると感じる日々であった。

この日の夜、FMラジオ「桑田佳祐の優しい夜遊び」を聴いた。桑田さん自身は「ほぼほぼ年越しライブ」(Web配信)の直前ということで「喉を護る」ため欠席。(さすがこれぞプロ意識である。)サザンのサポートメンバーの斎藤誠さんと片山敦夫さんのDJであった。その最後の方で冒頭に記した曲が掛かったのだが、聴いているうちに涙が止まらなくなった。それは前述した苦悶の3月4月に、この曲をYouTubeでよく研究室で聴いていたからである。言い換えるならば、この曲によって苦闘を乗り越えたといってよい。元来、この曲は「TOKYO2020」の民放TV全社共通のテーマソングであった。発表された1月末には、決してコロナ禍などは予想もしていなかった。この曲で五輪を祝うものと思っていた。だが、この曲はコロナ禍を乗り越える精神を支える普遍性を兼ね備えていた。五輪を単なるお祭り騒ぎとは考えない桑田さんの懐の深さが窺える。現在もまたYouTubeで聴くことがあるが、この夜のDJでは涙が全開になった。

「私とあなたが逢うところ」
人類に与えられたこの深く苦しい試練
「歓喜の叫び」へ向けて「晴れ渡る空」を夢見ている


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