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宮崎に聴こえる聲

2020-12-13
耳をすませば「海の聲」が
そして瀬の音、日の光もきこゆ
牧水の歌から学ぶ宮崎の魅力

地域定着推進事業における担当の集中講義を実施した。オンラインで9回のコンテンツを配信済みで、感染対策を施して2日間(3コマ×2日間)の対面実施となり15回の講義を満たすことになる。受講人数20名に対して十分な広さの教室で座席は間隔を空け、喋る方向には人がいないよう配置して担当職員の方々に会場を設定いただいた。ここまでの対策が必要であってもやはり、受講者が集まって各自の生の声を聴き合うことには誠に大切な意味があることを痛感する。広い教室でマスクをし、ましてや僕の前にはアクリルボードが設置されている。相互の発言も正直、聴きづらい。しかし、やはり生声で語り合い、その姿を相互に生で見られることには意味があるのだ。

牧水の短歌を中心にした講義で「聴く」ことをテーマとしたが、周知のように牧水の第一歌集は『海の聲』と名付けられている。宮崎の素晴らしさを十分に知るには、日常生活の中でも耳を澄まして自然の「聲を聴く」ことが求められる。大学キャンパスから潮騒が聴こえるところが、全国にはどのくらいあるだろう?キャンパスから至近なところに自然豊かな渓谷があり、二つの川に挟まれた地形。田園風景が広がり鳥や虫に動物の聲も頻繁に聴くことができる。そんな豊かな環境に学生たちは気づいているか?この地で学んでいることに、大いなる意義を見出すべきではないか。交通が不便であるとか、店が少ないとか、経済最優先主義な価値観を取っ払って豊かな感性を働かせるべきであろう。牧水の歌には、そんな自然観へ眼を向けるものが豊富にあることを伝える講義となった。

「聴く」ことは「待つ」ことでもある
今もまた鳥の聲が僕の耳に届く
こんな豊かな感性を知らずに生きるのはごめんである。


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