もしものいまよりいまの今
2020-11-24
8年前の運命が違っていたらいま頃はどんな生活をしていただろう
あらゆることが運命的な今
妻と朝晩のウォーキングに出るのが日課になった。この日は休日で朝はゆっくりして休止したが、晩御飯後はいつも通り肌寒さにもめげずに実行した。その約20分〜30分の間に、歩きながら話すことがなかなか大切のような気がしている。自らの脚を動かしながら話すのは、時間の概念を巻き込むようで不思議に思うことがある。しかも前に進み続けなければ自宅へは帰れない。円環するコースにありながらその景色の変化にも多々気づくようになった。昨日は8年前の採用面接記念日であるが、その話題に花が咲いた。「もしもその面接で不採用になっていたら」という想定の妄想なども抱く。「今ここを歩いていない自分」は、まったく想像できないと思いながら・・・
他大学で最終選考まで残ったところ、また後に研究分野や業績ではなく年齢構成等の条件で不採用となったと聞かされたところ、人生にいくつかの選択肢が用意されていたとしても、宮崎に決まった必然を思う「今」がある。京都に住んだら研究の方向性も違っていただろうか?母の故郷の大学だったら、母は東京から故郷に戻ったのだろうか?温暖で自然と食材に恵まれた宮崎であることは、大変に大きな恩恵をもたらせてくれていることに気づかされる。あらゆる物事は相対化してこそ、その価値の真実が見えてくるものだ。宮崎での短歌との濃密な出逢いがなかったら、と考えると恐ろしくさえ感じられる。何よりこうして妻と美味しい空気を吸いながら日々歩めること、採用・赴任の条件としては考えもしなかった人生最上の幸福が此処にある。
住む街の暗さを感じた頃が懐かしい
日の出月の出それぞれが楽しめる東の大きな空に向かい
「いまの今」の幸せがあらゆることを生み出してくれる。
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