あのマグロ丼と温泉から
2020-11-23
今も東の空に見える一番星明るい照明に惹かれて食べたマグロ丼
青島の海と空に誓ったこの地で生きること
小学校1年生の子どもであれば、今は中学校2年生になっている。8年という歳月を思うとその距離と蓄積と変転をつくづくと考えさせられる。ちょうど8年前の今日、現所属の採用面接を受けていた。前日に非常勤講師の講義を終え、夕刻の便で羽田を発つ。到着すると空港のレストランなども終わっている時間、そこからは電車を乗り継ぐべく暗いホームの乗換え駅で待ち、やっとの思いで青島駅に到着したのは9時近かったように記憶する。青島駅から徒歩で宿に向かう途中で、照明が煌々と輝いているお店に出会った。もう半ばコンビニ買いの夕飯程度しかと諦めていた空腹な僕は、迷わず入店した。海鮮料理中心のメニューから「マグロ丼」を選択したが、その新鮮でボリューム感ある丼の味わいは一生忘れられないほどである。翌日のために脳内の栄養を十分に養った。
宿は往年のONが巨人キャンプ時代にも宿泊したホテル。敢えて大広間の前に行ってみたりして、嘗ての王貞治選手が素振りしたであろう努力と栄光の気をいただいた。屋上に露天風呂があり、やや肌寒い季節ではありながら湯加減は心地よかった。遥か太平洋を望み夜空の星に明日への願いをかけた。海岸沿い間近にある青島は毎年の巨人キャンプの初日で戦勝祈願をする聖地、この夜は露天風呂から暗闇の島影へ、翌朝は嘗ての長嶋監督が毎朝のジョギングをしていたことを思いつつ、神社に面接採用が成就することを祈願した。この日が、僕の現在の地での確固たる第二の人生の出発点となった。「マグロ丼」のお店は今でも懇意にしており、東京から友人などが来訪すると屋上露天風呂の宿を用意する。青島神社のご利益はこれ以上ないものがあり、唯一無二の良縁を導いてくれた。8年目にしてあらためてあの日の原点を忘れずに生きようと誓うのである。
この8年間をさらなる先の未来へ
また新しい旅が始まる
この地でしかできないことがあるのだ。
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