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理由なく読んで楽しい歌ー第351回心の花宮崎歌会

2020-11-15
「理由から歌を作ってしまいがちだが
 ユーモアのある読んで楽しい歌もよい」
(歌会席上での伊藤一彦先生の評)

再び第3波の声が全国より聞こえる中、宮崎はまだ感染者「0」の日も続き対面でのリアル歌会が実施された。それでも中央公民館研修室に入れる人数は限定され、時間は1時間半まで、互選票を入れた歌に対して参加者の票はあるが、なかなか多くを自由に語る時間まではない。不自由さを感じつつも、何より月に1度でも歌仲間が集えるだけありがたい機会と思うべきであろう。何より評者(選者)として伊藤一彦先生に加え、俵万智さんの参加があるのが大変に贅沢な歌会である。この月例の時間こそが作歌のモチベーションを大きく上げてくれていることを、あらためて実感する。

本日の題にもしたことだが「理由」から歌を作るのではなく、ユーモアのある読んで楽しい歌があってもよいという伊藤先生の評は参考になった。当該歌に対しても僕自身は「なぜその歌の描写する現象が起きたのか?」と「理由」を求めていた。正岡子規が『古今集』や「紀貫之」を批判し、短歌における「理屈」を排除すべく攻撃したのは有名である。現代社会にあってはさらに「理屈」がはびこりだし、リアルな描写ではなく観念により頭の中で作った歌が多いのかもしれない。自然との親和性なども含めて牧水などからあらためて学び、宮崎ならではの歌を作る意志が必要なのではないかと思う。

宮崎方言の歌にも様々な議論が
季節の歌か現実的な相聞歌か
常套から抜け出す方向性は多様である。


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