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やさしき緊張感が欲しいのです

2020-10-29
笑顔と関係性のよさ
だが馴れ合いになってはいけない
やさしさにも引き締まる緊張感を

今月17日(土)に開催された「中古文学会秋季大会シンポジウム」の討論にパネリストとして参加し、その後、各方面から様々な反響をいただいている。その中に「笑顔がよかった」という印象を持たれた先生がいらしたことは嬉しいことであった。もちろん僕だけへの印象ではなく、パネリスト三人が自然な笑顔で討論できたという印象だと思う。オンラインの画面で喋ることにもだいぶ大学講義で慣れたものだが、ともすると研究室や自宅書斎という環境が「公的」な顔をさせないことがある。だが、通常の対面と違って、自分自身の顔も確かめながら喋ることも可能だ。前述したシンポジウムの際はどうであったかと言うと、「自分の表情は意識の隅にもなかった」のが正直なところだ。討論が豊かであったゆえに、「自然と笑顔になった」ということだろう。

学部卒業後に中高の教師になった頃、教室でどのような表情であるべきかと考えたことがある。初任校は全国でも名だたるサッカー部があって、その監督の先生が著書も書いていたのだが、そこに「部員に緊張感をもたらすために、意図的に機嫌が悪そうな表情でいるようにしている。」という趣旨の記述があった。現実に職員室でもその先生は憮然とした表情でいることが多く、新米教師の僕などは当初近寄り難かった記憶がある。しかし、あれこれお話をすると実に気さくで冗談も多く、学ぶもの多き先生であった。部員の生徒らに聞くと「甚だ怖い」のだと言うのだが、それが練習や試合での緊張感を作り勝利に繋がっていたのだと気付かされた。とはいえ、僕自身はなかなか教室で憮然とした表情でいることはできなかった。ついつい笑顔になってしまう、むしろその「やさしき個性」を逆手にとって生徒らと付き合うべき、とわかるまで5年はかかったように思う。丁寧さとかやさしさが緊張感を生み出す方法を、僕は相対的に学んだのだと今にして思うのである。

営業の人との客としての関係
やさしき緊張感をもたらすためには
本音を鋭く言うべき時には言えるのが学生らを育てるのである。


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