上質とは何か?
2020-10-26
高級感?ステータス?GoToで人気なのは高級旅館とか
自分にとって必要なものは何であるか?
巷間には様々な商品が溢れかえっている。食材も外食産業も日用品からスマホまで、ありとあらゆるものが多様に展開している世の中である。そんな中で気になるのは、「百均」などの格安がある一方で「高級」志向の商品が展開していることだ。それは、「GoToトラベル」でも「35%安いから」という理由で「高級宿」ばかりが人気であると聞く。現実に「35%」は消費者としては大きく、「せっかくなら」というのも人情であろう。だが、当該の宿で「高級」を味わうのが「旅」なのかというと、そうばかりとはいえまい。その宿の空間で「いかに」過ごし、当該地をどのように味わうかが本質的に大切なのだ。あからさまに言えば、本当に当人にとって必要ならば「35%オフ」でなくてもその宿を選ぶべきなのではないかと思う。
かくいう僕は、食材や商品を選ぶ際に「高い方」を選択することも少なくない。例えば、プラスチック製品ひとつでも原料や製造過程を考えると、安易に安価なものに飛びつけない怖さがあると思う。個人で材料を吟味し手間隙をかけて美味しい料理を提供する個人商店が窮地に追い込まれる情勢下で、我々の選択はさらに狭まっているようにも思う。単に「高価なもの」を推すのではなく、その質が確かめられる眼が求められるのではないか。大企業としての「名前」で押し付けるのではなく、その製品にどんな「思い」を込めて作られているかを見極めたいと思うのだ。コロナ禍は、そんな消費者としての眼の確かさを、さらに深く求めてきているのではないか。人気の「高級・・・」という名ばかりに行列を作るような行為はしたくないと思う。
日本のものづくりは質を問うてこそ
丁寧にかつ「こだわり」を見抜きたい
横並びで商品に飛びつきたくない天邪鬼である。
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