学生時代に逢っていたなら
2020-10-06
高校時代に選んだ進路やはり人生の歩みに大きく関係する
人生はいつも「出逢い」の連続
高校生の時にどんな未来が描き得るだろうか?自らの高校時代を振り返り、また教員として高校生の進路指導に長年携わって来て、その意味はあらためて大変に重要であると思う。僕自身が高校の時、既に「教員」にはなりたいと思っていた。だが器械体操部に夢中であったこともあり、高校2年生ぐらいまでは体育学部へでも進学する夢を抱いたこともある。もちろん同時に、日本史か日本文学を専攻できる教員養成系を志望に入れていた。その後、力量的に大学で器械体操は無理だと悟り、人文系学部に絞ることになる。誠に尊敬できる英語の先生に受験講習会で出逢い、英語専攻も視野に入れ始めた。細かな専攻が絞り切れぬまま多様な人文知の中で学生時代を過ごしたいと思うようになり、専攻が大学2年次から決定する特定の大学の文学部を熱望するようになる。高校の担任教師には徹底的に反対されたが、最後まで志望を貫き自らの手で道を拓くことができた。
大学卒業後は複数の勤務校で中高教員をし、途中から大学院生と二足の草鞋を履いた。同級生で研究者を目指した者からすると、スタートは10年ほど遅れたことになる。だがしかし、20代の若さをもってしてしか向き合えない生徒らと青春を謳歌し続けたような教員生活も人生の上では貴重な経験となった。その教員生活から現在の大学教員生活まで、同僚で同期の者と出逢うといつも人生の歩みを比較することになる。中に馬の合う友人のような存在もいたが、いつも「もし大学生の時に出逢っていたら」とも考えた。同じだけの人生の時間をいかに生きて来たか?それぞれの職場でそれぞれの生き方があってよいが、僕自身がいつも感じて来たことは一定の「水槽」内には安住したくはないということ。高校時代に欲張りな志望を抱いていたことと、発想を一にするようにも思う。
いつまでも開拓する人生でありたい
高校生の時のように明るい未来を抱きつつ
著名人を含めて同級生はいかに生きているか?を見つめてみる。
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