地方の豊かさー伊勢海老で誕生会
2020-10-05
母の誕生日に当たり伊勢海老懐石をいただく昼下がり
南郷の穏やかな海を眺めながら
母が誕生日を迎えた一昨日、まずは夕方にプレゼントを贈った。東京在住の妹からは花が届いていた。このコロナ禍の社会状況の中で、身近に両親が住んでいるというのは誠に幸せなことだと再認識する。僕が全国どこの公募採用でも目指して応募し始めたのが約10年前、漠然と地方の豊かな暮らしに憧れを抱くようになった。想像が広がるうちに、地産地消の美味しい食べ物が身近になる環境を望んでいた記憶がある。思い描いた穏やかな海と美味しい海産物、なぜかその想像の光景は「山」ではなく「海」であった。そういえば学部の指導教授は常々僕ら学生に向かって、一定の年齢になったら東京を離れて美味しい魚が獲れる土地で自由な研究生活を送りたい、などということをおっしゃっていたことを思い出す。
こうした想像が現実となったのが宮崎の地、両親も当初は遠方であることに驚きもあったが、次第に宮崎に足を運ぶごとにその豊かさに気づき始めた。自営業を引退した後はなお一層その思いが募り、昨年にはとうとう移住をすることになった。僕自身の公募採用が家族の生き方に大きく影響を与えたことになる。面白きは縁であり、姪っ子も宮崎の地で憧れの職業に就くことができる幸運に巡り会えた。人の縁とは、誠に奇なるものである。昨日は妻の実家のある南郷へと出向き、9月より解禁となった伊勢海老懐石を、ご両親やお姉様ともどもいただき母の誕生日を祝った。伊勢海老の生命力をいただき、また新たな歳を歩む母。会場となるホテルの部屋からは、穏やかな南郷の海が微笑んでいた。そうだ!僕が地方生活に憧れ始めた頃に抱いていた「海」のイメージは、この「南郷の海」そのものであることに気づいた昼下がりであった。
ほとんどが地産海産物の料理を
波もなく静かな港の光景とともに
「地方の豊かさ」を両親とともに味わえている幸せ。
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