「第4回みやにち俵万智短歌賞」表彰式
2020-10-04
「短歌県」日本一を目指す1000首以上の公募短歌
ゼミ生・卒業生・そして短歌会の学生らが
従前から歌人・伊藤一彦先生の御尽力で「牧水短歌甲子園」や「老いて歌おう」などの短歌関連行事が盛んであった宮崎、そこに俵万智さんが移住されてきたことは、誠にありがたくも大きなことであった。「千載一遇」宮崎で幸運にも大学教員の職を得ていた僕にとって、この「出逢い」には大袈裟ではなくこの四字熟語で語り尽くせない絶大なものがある。ここから自分に何ができるのか?自らの創作を始めたことも含めて人生の大きな模索を宮崎で行い得ることができている。数年前に「大学案内」のパンフレットにコメントと写真が掲載された折には、「短歌県の教員養成」を大胆にも掲げた。短歌に親しむ学生を小中学校教員となるべく育て、宮崎の社会をさらに豊かにしたいという構想である。
俵万智さんが移住されて以後、『サラダ記念日』30周年・『牧水の恋』出版記念・地元紙宮崎日日新聞連載「海のあお通信」などを据えて、毎年題詠公募短歌が実施されてきて今年が4回目。その年数と並立するように、宮崎大学短歌会の歩みがそこにある。真の「短歌県」を目指すためには、若年層の短歌愛好を活性化する必要がある。高校時代から「牧水短歌甲子園」に参加してきた学生が宮崎大学へ入学してきたこともあり、この数年で「大学短歌バトル」への出場を始めとして活性化した活動を学生が行ってきた。当該の公募短歌にも毎年のように秀作が選ばれた。今年の表彰の中で特に嬉しかったのは、僕のゼミ4年生が「優秀賞」に選ばれたことと、ゼミ卒業生2名が「佳作」を受賞したこと。さらには僕の講義を受講していた短歌会の新入生が「優秀賞」に選ばれたこと。新入生から現役生、卒業して教員や大学院生になっても短歌創作を続けている者が代々繋がったことだ。前述した「大学案内」パンフレットの文言が僕ら大学教員の公約だとするならば、学生や卒業生のありがたき力をもって、その公約を実行できたことになる。俵万智さんを始め、宮崎のすべてに感謝の思いで受賞式を感慨をもって眺めていた。
題詠「新」まさに明日への発見の歌が
どんな時代の波が来ても「大切なもの」を見つける
「短歌県」を目指しさらなる新しい宮崎が見えて来る。
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