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月明かりに照らされて

2020-10-02
十五夜にてお団子をいただき
月明かりに照らされて小高い丘の公園へ
夕食後の豊かな時間を妻と

大学も後学期が開始、初日から早速に2コマの講義とゼミ指導の時間があった。夏休み中に帰省もしたであろう学生らのことも考慮し、開始から2週間は全学で「遠隔講義」の実施となっている。県内の感染状況は落ち着いてきており、中学校高等学校では通常授業を実施している。なぜ大学だけと思う節もあるようだが、多様な地域で多様な行動履歴のある大学生というのは、やはり慎重に注意が必要であろう。夕方の最終コマにゼミを終えると、「月が綺麗」と妻からLINEが届いた。東側を見晴らせる廊下の窓に出てみると日向灘より昇り来る月が顔を出していた。この日は十五夜、月齢の上では満月ではないようだがさすがは秋の月、その色艶のよさは格別であった。

帰宅して夕食後には、妻が買ってきてくれたお団子をいただく。ススキを用意するまでには至らなかったが「仲秋の名月」へ寄せる気持ちが高鳴る。食後に妻と「十五夜ウォーキング」に出発、居住する街を見下ろす小高い丘の公園まで歩いた。住宅街の家々でも縁側に子どもらが出ていたり、お月見を意識している家庭があるのも嬉しい。閑静な住宅街では月を見るために遮る障害物もなく、僕の家からは食卓からも月が眺められた。丘の公園への長い石段を登ると、たぶん通常の宵のうちよりは人が多くいるようであった。数キロ離れた海からは比較的大きな潮騒も聞こえる。なぜか生命体のように聞こえる波音は、十五夜の月に影響されているかのようだと妻は云う。木立の枝が張り出す先にある、大きな空の月影。天空の丸さと遠方の漆黒の闇に白波が見える海を比較して、しばし幻想的な世界に妻と浸る宵であった。

帰宅して寝室の窓からも見える月
天空の高さや角度で艶やかさを変化させていく
月明かりに照らされた二人が大きな力をいただいた夜。


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