贈呈式そして高校出前講義の歓び
2020-09-26
「夢と希望の道標」奨学金贈呈式その後、市内の高校の出前講義へ
学生・生徒らの希望を支える仕事
大学が成績優秀者に贈る「夢と希望の道標」という奨学金の贈呈式が挙行された。役職上にて参列することになったが、ゼミの4年生1名・3年生1名が贈呈を受けることとなったことは実に大きな歓びであった。全学部を代表しての謝辞を4年生のゼミ生が述べることになり、その文面については事前に対話をして調整を済ませていた。そこには当該学生にしか語れない内容を、盛り込んでいたのだ。それは地元紙・宮崎日日新聞が主催する「俵万智短歌賞優秀賞」の受賞歌を、今回の贈呈への謝辞に結びつけて述べることであった。そんな腹づもりの中、学生謝辞の前に学長挨拶があったが既にその中で「優秀賞」への言及があり、謝辞で具体的な短歌も披露でき実に呼応する贈呈式の構成となった。まずは何より頑張った学生を讃えたい。基準の成績に達するのはそう簡単ではないが、日常からの問題意識の高さがこのような結果となったことは歓ばしい。
午後は市内の県立高校へ、出前講義へと向かった。進路指導(キャリア教育)の一環である学校行事であるが、何よりこの時期になって対面で実施できたことは歓びであった。50分の講義を2コマ、ほぼ教室に満席の1・2年生の希望者に「日本の恋歌ー和歌短歌と歌謡曲」縮約版をお送りした。和歌短歌を「比較研究」する意義や大学で身につける力を口火に、「思い出」を詠んだ短歌の中から「いいね」できるものを選び、簡単なコメントをする。顔を見ながら肉声で語り肉声で答えが返ってくる、もちろんマスク越しではあるのだが、この教室での感覚の新鮮なこと。中には野球部の学生がいて「短歌のリズムがいい」という答えに「野球もリズムだよな」と僕が答えて交流が深まった。最後に「教師という人生」について短歌を通して考えてもらい、教育学部で学べることの意義を強調した。中高教員が長かった僕だが、やはり高校の教室で授業をすると水を得た魚のようだった。帰宅しても生き生きとした気分が収まらないほど、僕自身が生気を取り戻したことにも自分ながら驚きを覚えた。
学生と生徒らの未来を築く仕事
短歌は様々な人生を知るかけがえのない教材である。
「高校の国語で和歌短歌を扱う時間が少ない」という高校生の意見もあった。
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