不思議な時間を過ごしている
2020-09-19
新型コロナ感染が始まった3月頃あの頃がもう遠く遠く感じるのはなぜ
9月お彼岸の時期ではあるが・・・
10月更新の仕事の引き継ぎをすべき時節となった。3月とともに「年度」の中間点でもあるが、その「3月」を思うと遥か遠い時間であるような感覚に今年は囚われている。言い換えるならば、「新型コロナ」が明らかに社会的個人的な時間意識を変えてしまったかのようである。「半年」が特急のようでもあると同時に、その局面が数週間で変化に変化が折り重なることによるものであろう。夏の豪雨と台風という暴虐な季節の記憶だけはあるが、桜や紫陽花や向日葵といった歳時記的な草花の記憶には乏しい。
とりわけ仕事上で新型コロナ対策の講義に関する様々な対応に追われてきて、ゴールなきマラソンのように走り続けていたことも「不思議な時間」の要因である。会食や飲み会がないこと、スポーツジムに行けなくなったこと、授業といっても研究室に籠ってパソコン画面越しに顔から上だけで授業をすること等々が、生活を一変させてしまった。いかにも身体性を喪失した頭でっかちで動きのない生活感が、時間意識も変えてしまったのだろう。顔を局所的に捉えるならば、大学構内で人に会っても会議で距離をとって話すにしても、眼のみしか露出していない対面がある。口紅の売れ行きが大幅に減退したと聞くが、「心の出口」たる口の存在が内実ともに疎かになるのは憂えるべきことのように思う。
この時間は今後はどのようになるのだろう?
季節なき季節がまだ続くというのか
人類史に遺る時間を僕らは生きているのだ。
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