夏らしさとか8月の終わりとか
2020-09-01
学校の新学期も今や8月下旬早々から「夏」はただ酷暑なだけの思い
秋の虫の音が聞こえる宵のうち
先ほど「8月」の暦を引き剥がした。それにつけても、今年の「夏」はいつだったのだろうかと思うほどだ。実感として「夏」はまだ来ていない、「お盆休み」もなかった、ましてや夏休みなども・・・新型コロナ対応で前期の開始が約1ヶ月遅くなったこともあって、16週の講義時間・試験期間等を確保するのに、ほぼ8月いっぱいは要した。通常であれば今がまさに8月上旬のような感覚である。遠隔講義であったために評価に際してもあれこれと「新しい方式」に拠らねばならず、手慣れたというわけにもいかない。身体感覚的には今ごろは自分の研究に専心している頃だが、今年は勝手が違いすぎる。
「8月の終わり」には、誰しもが「夏休みの終わり」を被せていた昭和の時代。僕の幼少期の思い出では、隣町にある「諏訪神社」の大規模な祭礼があって、その縁日に行くと「夏休みが終わる」ことが自然と感じられた。また中高教員であった頃は、よくこの時期に、自分がこの道を歩んでいていいものか?という疑問を深く抱いた。特に修士を終了し博士後期に進学してやや停滞した気分であった2001年、ちょうど桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」が7月にリリースされ、それを聴きながら人生のあるべき道を模索していた頃もあった。こうして考えると、いつも8月末から「起ち上がろう」という意志を固く持つことが多かったのだと思う。夜涼しくなってから妻と散歩すると、秋の虫の音が既に盛んである。いつもと違えども、自然は確実に「実りの秋」に向かっているようだ。
さて9月、3年生の教育実習も始まる
あらためて足元を見つめ歩み出そう
「燃える夏を過ごせば、実りの秋が来る」(桑田佳祐『君への手紙』より)
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