元に戻れると思ってはいないか
2020-07-25
都市から都市へ周圏論ではないが地方に波紋を描くように
元へ戻れると思いたいのだが思えず・・・
東京をはじめ都市部の感染拡大が深刻で、在住の妹をはじめ親友らの顔を思い浮かべては歯止めのかからない現状を憂えている。しかしそれのみならず「過去最大」の感染者数が更新される都道府県が多い中で、旅行客の増加を狙って税金を投入した政策が強行されている。その背後で医療現場は逼迫しているという実情が囁かれ、明らかに「第二波」であるにも関わらずその語句使用がされないという子どもじみた隠蔽体質。一度決めた「作戦」は情勢が大きく変化しても敢行されると犠牲が大きくなることは、誰もが知っている歴史的な事実であろう。「元に戻りたい」という誰しもが抱く希望を叶えるかのような経済政策であるが、我々一人ひとりがこの愚弄されたような政策を注意深く拒む必要があるのではないだろうか。
全都道府県の中でも感染者数が少数規模に抑えられていた宮崎県であるが、連休に入ると同時に感染拡大の速報が相次いでいる。前述した観光キャンペーンが直接の原因とは言えないが、都市部との人の往来が契機になり「市中」にウイルスが放たれたかのような印象である。また感染拡大予防の「新しい生活様式」についても、多くの人々が飽きるかのように重要視しなくなってきてやしないか。大学キャンパスでも一部の対面授業に学生が来ているが、ここのところ幾度となく「マスクなし」を注意せねばならない機会が多い。手洗い・換気の励行はもちろんであるが、大勢の会食を避けるなど「元に戻りたい」欲求を今こそ抑え込む必要があるだろう。いや「元に戻れる」と思うこと自体が無理な注文なのだという現実を、僕たちは十分に肝に銘じる必要があるのだろう。
被害・犠牲が大きくならないうちに
撤退する勇気こそを英断と呼ぶ
もう既に遅いのかもしれないという恐怖が宮崎でも身に迫る。
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