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読んで楽しい嬉しいレポート

2020-06-06
文学史講義の課題レポート
遠隔講義の出席要件としても
担当者が読んで楽しい嬉しいレポートとは?

遠隔講義も約1ヶ月・4週間を終えたところで、学生と相互に「コツ」を掴んできた感がある。オンライン同時双方向を利用しつつ、資料や課題(事前事後)をオンデマンドで配信することで、講義外の学修時間の確保も今まで以上に充実したように思う。オンラインに参加するのみならず、「出席要件」としているのが「講義レポート」である。講義での学生同士の考え方や担当者からの問題提起の対話に参加した上で、「自分の頭で思考した」ことを800字以内のレポートにまとめる。対面が通常であった元来でも同じことだが「授業に参加した」とはどういうことであろうか?特段に課題もなく担当者が90分一方的に喋るならば、学生は「其処に居る」ことはできる。だが関連した「思考」はほとんどなく、例えば好きな食べ物のことを考えていても「出席」になってしまう。こうした講義では問題があるとされて、大学では今「質保証」に関わる改革が急務とされている。

対面で行われていた「コロナ以前」から、僕の場合は「講義レポート(レビュー)」を提出しなければ「出席」とは認めなかった。「其処に居る」のみならず「其処で考える」内容が肝要であるということ。講義での様々な対話で「自分が変わった」と思考できる内容を筆記して提出してもらうことにしていた。今回の遠隔講義へのシフトで、オンライン同時双方向では「対話」に徹することができ、振り返りたる「レポート(レビュー)」は講義時間外で学修することが明確に示された。まだ4週間ではあるが、その成果が学生のレポートから感じられるようになったのである。日本文学史の「講義レポート」で『万葉集』初期の歌について批評するという課題を出した。すると「熟田津に・・・」や「あかねさす紫野行き・・・」の歌などについて、テキストや僕の意見を超えようとする意欲が見える筆致が増えてきたのである。「行軍に際しての歌?」「夜の船出の意味は?」「宴席歌であるというが、人間関係上の信頼とは?」と言った様々な想像・想定をもとに楽しい批評が見られた。学生たちの記述にも「歌を読むのが楽しくなった」というものも見られ、まったくこちらが嬉しくなるようなレポートの点検時間であった。うん!やり方に応じては遠隔は悪くない。今後は上手な対面との融合も模索していくことになる。

「正解」を決めない
「講義担当者」の考えが正しいとは限らない
「やらせる」のではない、自由な思考の教師に育てるのだ。


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