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「勉強になりました」のお言葉に

2020-06-05
Zoom対談へのご感想として
「勉強になりました」と仰るお言葉
実るほどこうべを垂るる稲穂かな

YouTubeにおいて「牧水の短歌の声の表現法=中村佳文さんと渡辺知明の対談」で検索していただくと、約70分の対談が閲覧できる。既にTwitterでも告知し短歌関係の仲間にReTweetなどもしていただいた。また教職大学院の現職教員の方々には、遠隔講義の一環としてリンクをご紹介し、参考にしていただき感想のレポートを求めている。さらには親しい仲間の人々には個人的にもお知らせをしているところである。自分自身でも部分的には見直しているが、さらに時間をかけて自らの発言を振り返りつつ、渡辺さんの発言や表現読みからたくさんを学びたいと思っているところだ。長年、教師として人前で喋る仕事をしてきているが、自らの語りや朗読をじっくり検証する時間はまだまだ十分ではない。

こんな状況の中、牧水研究の第一人者である尊敬すべき先生より視聴した感想を伝える電話をいただいた。それこそ先生ご自身の牧水短歌の朗読は、講演などで聞いていると聞き惚れるほど素晴らしいものがある。多くの歌人の方々と深く接するようになって思うのは、講演でも文章をお書きになってもその表現は人に伝わりやすいものになっていると云うことだ。当然のことのようだが、研究者の学会発表などでは人に伝わりにくい話し方である場合が少なくない。どちらかというと「我が我が・・・」というトーンになってしまい、蛸壺の中で自己主張するような弁舌が気になる。YouTubeを視聴いただいた先生の話題に戻ると、まさに「大変勉強になりました」というお言葉にこちらが深く頭を下げたい気持ちになった。その時、明らかにまだ未熟な僕がこの宮崎で育てていただいているのだと実感した。人生は接するすべてのものが「勉強」、この謙虚さなくして人に伝わる表現は成し得ない。ましてや「朗読」の大敵は、「我が」という自己顕示と聞く側の立場に立てない強欲である。あらためてどんな場も「学び」である、という原点を深く教えていただく機会となった。

近くの田圃を覗けば稲がすくすくと伸びる
実ればやはり「こうべを垂るる」
「勉強になりました」をあらためて心に刻む


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