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「聲で思考する」Zoom対談

2020-06-01
Zoom対談を実施
「聲で思考する」実践を展開
牧水の時代に遡及する聲の対話

既に小欄に予告したが、渡辺知明さんとZoomで対談する日となった。奇しくも5月晦日、大学で遠隔授業を始めた月の締め括りとして多様な思考を整理し、見えない未来を模索する貴重な機会となった。自宅の部屋にあるPCを起動しZoomを起ち上げ、渡辺さんの会議室が開かれるのを待機する。画面にはもちろん自分自身も常に映し出されるわけであるが、宮崎の自宅にいながらにして仮想空間とはいえライブ対談を実現できる己の置かれた立場を見つめる。部屋の採光具合とか背景のクローゼット扉の具合などが必要以上に気になる。窓からは梅雨入りして雨に濡れる緑が見えるが、PC画面の上に存在する小さな「穴」に写された自分が語っているという濃淡・実想の対立・葛藤の中にしばし置かれる経験となる。

ある人との出逢いによって、渡辺さんも若山牧水の短歌の表現読みをするようになったと云う。渡辺さんの研究会例会に伺ったのは、2013年2月23日(宮崎に赴任する4月の直前)で原宿・表参道あたりの会場であったと記憶する。その7年前の当日にいらしていた方々も含めて、何人かがこの日もZoomで傍聴いただいた。対談はまさにこの丸7年間、相互にどんな研究が進んだのかを炙り出す機会ともなる。元来が古典和歌研究をしつつ「聲の国語教育」の分野があって宮崎に採用・赴任することになった僕である。その宮崎で衝撃的に出会い直し惚れ込んだのが若山牧水、その牧水短歌を「聲で思考」することを渡辺さんらと相対化して実践できたのも何か深い因縁を感じざるを得ない。僕は牧水を通じて明治以降の「聲」がいかに変遷し現在はどんな位置にあるかを解き明かす旅の途中なのである。渡辺さんが対談で紹介してくれた拙著のあとがき末文「僕自身の『聲で思考する』研究は、まだ始まったばかりである」が、再び宮崎の雨の新緑に潤った午後であった。

編集確認後にYouTube投稿へ
遠隔が成し得た地方在住研究者の生き方
ありがたきご縁、僕はまた新たな研究の形として次の著書へと向ける。


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