弦楽器は語るーウクレレの魅力
2020-05-06
NHKBS「ウクレレ音楽会」サザンの関口さんから高木ブーさんまで
弦楽器の魅力を再発見
先週の2日(土)に見逃していたNHKBSの番組「ウクレレ音楽会」の再放送があることを知り、午後2時から50分間を堪能した。大好きなサザンオールスターズのベイシスト・関口和之さん(新潟県出身)は、ウクレレ奏者としても一流の腕前である。サザンの折のどんな曲でもどんなライブでもブレないベースは、その音階を追いたくなるほど魅力的であるが、ウクレレの音色もまた確かなものがある。当番組はリレー形式で年代を超えて様々なウクレレ愛好家が登場し、今この時こその一曲をオンライン撮影で自宅から出演する内容である。自己流で学び子育てのストレスも解消して来たという荻野目洋子さんは、自曲「コーヒールンバ」を演奏しリズムが実に心地よかった。
それにしても著名な芸能人のみならず、凄腕のプロ中学生がサザンの「勝手にシンドバッド」を多彩な弦さばきで演奏したのは驚くほどであった。小学生とその母親が登場する何組かの演奏にも、心が癒された。弦楽器ではよく「泣きのギター」などと名手(主にロック)のことを呼ぶが、ボーカルとの相性も含めて「語り出す」感覚が持てるのも大きな魅力である。リズムと言葉が融合する間に弦楽器が存在し、旋律をリードしていく、そこに「言語表現」かのような「語り」が浮き上がる。奏者と音楽がこれほど一体化する楽器としての底知れぬ魅力がある。番組のしんがりはやはりこの人、これも僕の大好きなザ・ドリフターズの高木ブーさん。御歳87歳とは思えぬいつものコントの表情から、ウクレレを奏するとやはり弦が語り始める。「家族のような存在」と云う志村けんさんへの哀悼の意も込めて、最後には「いい湯だな」を演奏し「手を洗えよ!」と合いの手を入れるあたりはやはりドリフ仕込みであった。
人生の豊かさとしての弦楽器
妻と「やってみようか」などと言いながら
辛い時ほど音楽に助けられるものである。
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