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王朝の雅いまに響けと

2009-11-01
 31日(土)10月も今日で終わる。午前中の仕事では顧客相手に、あと年内2か月の過ごし方を熱く語る。その熱さは自身へのエールでもある。今年もあと61日間だ。

 仕事を終えてすぐに上野の東京都美術館に向かう。先週24日から開催されている「冷泉家 王朝の和歌守展 記念音楽会」を鑑賞するためだ。まだ展示内容は観ていないが、藤原定家筆・古今和歌集などの国宝級に至るまでの貴重な文献資料が並ぶ。音楽会のテーマは、「古今和歌集と地歌・筝曲」。地歌とは上方で発生した三味線音楽のことで恋心や季節を歌うという。また筝曲は、いくつかの歌を組み合わせた歌詞を箏の伴奏で歌う曲のことだそうだ。この音楽会の冒頭に野川美穂子先生という日本音楽史や芸能史を専門とする方が、20分程の解説をなさった。箏の調べというと、お正月のBGMとして聞くことがもっぱらであったが、音楽会として聴くのは初めてである。「千鳥の曲」「秋の曲」「夏衣」「時鳥の曲」「八重衣」などの演目には、『古今和歌集』の和歌が歌詞として採用されているものが多い。この日は特に、和歌を歌詞とする演目に絞ったと言う方が正確だろうか。箏・三味線・尺八の音にのって奏でられる王朝和歌は、詞のひとつひとつを噛み締めるようで味わい深い。たった三十一文字といわれるが、曲の間奏などの余韻と相俟って、独特の世界を形成する。やはり和歌と音律とは切っても切れない関係にあることを、改めて思い知った。そこで、音楽会の演奏を聴いたのちによめる。

  うた心調べにのせて語り出で王朝の雅いまに響けと

 音楽会後は上野公園内を不忍池側に抜けて広小路へ。幼少のころから馴染みのある街並みだ。交差点の角に立つ高級洋食屋は、幼少の頃にハンバーグを親にせがんで、親の倍額もするハンバーグステーキを食べた店。水上音楽堂では、妻がバンドのライブに出演したこともある。遥か昔に、単独で米国に渡った妻からの国際電話を、不忍池の畔で着信したこと、などなどが心に浮かぶ。昼食抜きで音楽会に直行したので、空腹感に襲われ店を探す。土地勘もあり下町でもあるので気の利いた店を探したが、どうも見当たらないか、あったとしても高級になってしまう。心当たりのある店を御徒町方面に求めたが、どうもその和食系甘味店は無くなってしまっていた。仕方なくその周辺でラーメン屋に入った。しかし、どうやら納得の麺は出てくることなく、スープ味のしつこさだけが舌に残った。失敗だ!音楽会が雅な雰囲気だっただけに、小欄で紹介したいような店を求めていたが達成されず。やはり店選びは予習が必要。ラーメン屋でも1000円近く「浪費?」したのだから、どうせなら高級店に入るべきだった。後悔先に立たず。
 夕食は豆腐に野菜。しつこいスープ味を一掃するためだ。豆腐屋のおばちゃんが、「わざわざいつもありがとうね」と、ご丁寧に会話をしてくれる。帰り路に向かいの酒屋へ。おじさんが話好きな下町おやじで、今日も15分捕まった。しかし捕まるのが本望。
「この季節にしては温かいね〜。こいつが温暖化かい!」とか「年金何とかしてくれないと」「若い人が働けて金を廻してくれないとね〜」などと下町談議。饒舌がおじさんの健康の証しでもあり、それに付き合う地元民という関係の小さな共同体が好きだ。

 食後にジムへ。エアロバイクぐらいはと思っていたが結局サウナのみ。10月はジムへ15回行ったが、どうやらサウナのみというのが大半を占めたようだ。身体を温めてのち少々の読書にヨーグルト。日本シリーズはニュースも見る気がしない。またソファで寝てしまうと、せっかく温めた身体に悪いのでベッドへ。すっきりとした気分で10月尽。
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