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オンライン会議という現実の未来

2020-05-01
メール会議にオンライン会議
文字上での議論と表情と声の議論と
僕たちの未来は何処へ向かうのか?

理事を務める所属学会では今月の理事会が中止となり、事務局から提案された議案書に基づく「メール会議」が行われた。基本的に「全員へ返信」機能を使用し、提起した意見は理事全員が読めるようにする中で、今後の例会や大会のあり方やオンラインの使用などまで、様々な先生方の意見に接することができた。「文字」のみで行われることで、むしろ論点は明確になり学会のこれまでのあり方が浮き彫りになったような印象を持った。これまで「メール会議」というと、確認し承認するのみのあまり議論を要さない内容のものが多かったせいか、あまりその効用までは感じられなかった。だが論旨や根拠を明確にし、さながら「長いチャット」のような印象で、各先生方の学会への思い入れといった「志」をも感得することができた。

基本的に在宅勤務となっている学内では、Web会議システムを利用したオンライン会議を開催した。構成員の先生方の顔がPCのカメラで映し出され、発言ごとに音声が聞こえてくるわけで、画面上でほぼ「生会議」同様の議事が進行した。飛沫防止いわゆる「接触」無くして会議が進行できるので、この度のウイルス対策にはもってこいのシステムである。幼少の頃に「ウルトラセブン」などで、基地本部のモニターにウルトラ警備隊幹部の映像が映し出され、隊長以下隊員たちが指令を受ける場面などをよく観た。また隊員が装着している大きめの腕時計で現場と本部が映像・音声で繋がり、顔を見ながら状況報告をする装備に憧れた。今やPC・タブレット・スマホ・スマートウォッチなどで当時のSFは現実のものとなっている。会議は滞りなく進行し、システムの不具合などもなかった。もちろんこのWebシステムを使用し、今後は比較的少人数の授業やゼミを実施することになる。さて?それでは今まで「対面」で実施していた会議は何だったのだろうか?今後はそんな「過去」の意義を問い続けることから、人類の歴史を深く考えていく時代になったのかもしれない。

オンライン会議で失ったものは何だろう?
対面会議でこそ得られるものは何だったんだ?
既存・既得にもう戻れない現実を僕たちはどう生きようか。


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