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鳥影が射すこと

2020-04-26
鴉が鳶を追いかける
白鷺が重そうな身体で車の前を横切る
米屋さんの軒先に燕の番いが巣を護っている

「鳥かげも鶯ならば歌の友」(雑俳・柳多留90)などと詠まれるが、俗信では障子などに映る鳥影は「来客の前兆」であるなどと云われている。また「縁起がよい」とか「人から物を貰う」など吉兆の象徴としての俗説も有名である。近所のパン屋さんへと妻とともに自宅を出ると、上空で鳶の声が聞こえた。見上げてみると鴉に威嚇され追われているような様子、すっかり鳶の方が強いものと思っていたが、雑多性に優れたしたたかさが鴉にはあるのだろう。これから雛の繁殖時期を迎えて、樹上などにある巣に近く外敵は容赦なく攻めてくる。僕も若かりし頃に建物の外階段ですぐそばに樹木がある場所で、脳天を足で衝かれたことがある。それ以来、あまりあの鳥だけは好きにはなれない。

午後になって米屋さんに向かうと、綺麗な河川の橋を渡る際に白鷺が重そうな身体でフロントガラスの前を横切って行った。身体に卵を持つのか?臓器が元来から重いのか?俄かにはわからないが、その姿をには興味が持たれた。その後、米屋さんで精米を待つ際に、軒下に燕が巣食っていることに気がついた。お店では止まり木をその前に吊り下げたらしく、そこを足場に巣内の雛を番いが育てている様子だ。店のおじさんに聞くと、その止まり木を設置しないと鴉に巣がやられてしまうのだと云う。それにしても人間社会がこれほどの苦難を抱え込んでいる中で、この例年と変わらぬ燕の姿は、どこか勇気づけられるものだ。人間には羽もない、その意味を今あらためて考えてみるべきかもしれない。

「家にいよう」
お好み焼きをドタバタ劇ののちに焼き上げて
この日に鳥影のさしたことを吉兆であれよと願う。


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