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対面を模索して来た葛藤

2020-04-18
緊急事態宣言の全国への拡大
授業開始日の延期
遠隔授業へ大きく舵を切るべく

緊急事態宣言の全国への拡大を受けて、4月22日開始予定であった授業を5月11日開始へと延期が決まった。「緊急事態宣言」そのものも、なぜこのように二段階で発出されたのか?正直なところ、4月22日からの予定で様々に計画し審議を繰り返していたことがすっかり虚しいものとなった。7都府県に限定して出された後に、いわゆる「コロナ疎開」のような「移動」が頻発し地方での感染拡大の兆候が見られたことも一要因のようである。国民の生活に多大な影響を及ぼすからこそ、場当たり的な判断を繰り返さないでほしいと強く思う。都市部の大学と地方大学の各所在地では、感染拡大の速度も度合いも大きく違ったのは確かである。東京にある僕の母校などは、3月末早々に5月11日授業開始と決定し前期は遠隔講義との方針を明確に打ち出していた。現況を鑑みて、誠に先見の明のある判断だったように思う。

でき得るならば「対面」で生身の血の通った講義形態をとりたい、と思うのは人情であろう。人口密度も少なく集団感染の発生しそうな場所が都市部よりは大幅に少なく食料自給率も高い「田舎」にこそ利あり、そんな思いもあって「対面」を模索して来たとも言えるかもしれない。僕自身が宮崎在住を心から愛し、生まれ育った東京在住を忌避したのは多分こうした基礎的条件があったからなのだろう。今回の「新型コロナ」が、居住環境条件について自らの選択が穏当であったことを可視化してくれている。それにしても既に全世界に感染が拡大しているように、「人の移動」や「人との接触」が多くなれば、もはや感染拡大は止められないことが判って来た。医療機関の受け入れ体制を考えても、都市部より地方の方が脆弱であり集団感染などを厳に防止せねばなるまい。大変に微妙な葛藤の中で、地方でも遠隔講義に舵を切らざるを得ない現実が眼の前にある。

尊敬する師との心温まる電話での会話
遠隔であっても通ずる志があることを知る
大学の講義・学習方法そのものを変革していく好機と捉えて前に進む。


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