愛せよ宮崎ー「県教員希望枠」記者会見
2020-03-28
宮崎の先生になろう高等学校の進路指導から推薦受験
入学(養成)→採用(研修)への協働
県庁の特別室、午前11時の開始前に教育庁のある棟から僕ら大学関係者5名が案内されて会見場となる同室に向かった。昨日の朝刊で既に地元紙がWeb掲載情報を元に記事を掲載したが、「宮崎県教員希望枠」の推薦入試を新たに2022年度(令和4年度)から実施することの発表記者会見である。会見は主に教育長と学部長が手を組む形で、この新しい推薦入試制度についてテレビカメラや記者を前に説明をした。県教委と協働し高等学校長から推薦を受け、将来において宮崎県で小学校教員になる志望のある高校生の入学を受け入れて、4年間で大学が教員としての資質・能力を育て、教員採用試験においても在学中の学修基準が満たされていれば一次免除とする。大学側の立場から述べるならば、高等学校の教員志望キャリア教育とともに、県教委の採用・研修にも協働する形となる。
新制度は、全校初の試みとして注目を集めることになりそうである。都道府県を問わず現状で小学校教員の人材不足はかなり深刻な状況。現況で60歳定年になる世代の人数が甚だ多く、これまで宮崎県も採用受験年齢制限の撤廃や実技科目の軽減、小中学校の併願などの施策を打ち出して解消に努めていた。それでもなお、しばらくの間は人数不足が続く状況である。地域貢献を旨とする国立大学法人としては、県の特に「小学校」の教員となる人材をいかに適正な規模で養成するかが、存在意義を証明するための大きな使命である。見方を変えてキャリア教育の視点から述べるならば、宮崎県の高校生の離県率は全国でも屈指に高いという問題点もある。就職のみならず大学進学先でも福岡や関西・関東などへの進学が必然的に多くなる。だが、既に僕は在学生らと接して実感するが、宮崎愛に満ちた出身者も少なくない。そんな地元愛と教員志望の情熱を持った学生を、僕らは真に育てたいと願う。また新推薦入試制度は、他県の高等学校からも受験可能、この自然豊かな誇り高き宮崎で「先生」になりたいと、県の魅力そのものも発信していかねばならないと思う。
育てがいのある学生たちよ
いざ本学で学び「宮崎の先生」になろう!
そんな記者会見に臨席し何人もの卒業生の宮崎愛ある「先生」の顔を思い出した。
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