賢明なる悲観主義者たれ
2020-03-26
「愚かなる楽観主義者たるより、賢明なる悲観主義者たれ。」
ある感染症専門家のTweetより
あらゆる事をさておき、世界人類の命と健康が最優先ではないのか?五輪が中止だの延期だの、「遅くとも1年後の夏まで」だの、どこがウイルスの発生国かなど、あれこれ応酬をしている時間があったら、眼の前の対策に万全を期さねばならない事態である。五輪を目指すアスリートたちや開催関係者はもちろん、聖火ランナーに決まっていた方々らにとっては真に苦痛の結論であろうが、既に人類は「何事も思い通りにならない」世紀を迎えてしまっている。五輪などは大きなイベントであるが、これだけが別格ではあるまい。既に一生に一度の卒業式などが中止となった学生もおり、また明日の生活に困るほど商売が困難に陥っている方々もいるだろう。この世界的な非常時に、予定通りに「完全な形で(五輪が)できる」と思っていた輩がいたとしたら、まさに「愚かなる楽観主義者」であろう。
こうした意味で先週末の東京の「気分」をTV映像で観た時、「危うい」と直感的に捉えたのは僕だけではあるまい。月曜日には東京在住の妹に僕は「今週は加速度的に感染者が増加するから注意するよう」というメッセージを送った。現実として日を追うごとに倍増の感染確認の報道、「首都封鎖」もあり得るとの都知事の会見である。日頃のあらゆる生活の場面で、「わからない事態」であれば情報を精査し賢明と思える判断を下した上で、「悲観的」に捉えて予防措置を講じた行動を採るようにしている。食品に含まれる農薬など化学的な影響、東日本大震災後の放射能線量の影響、生活習慣病のリスクや交通安全上の問題など、「賢明なる悲観主義者」として行動しているつもりである。かくいう僕の母校大学は、既に新年度の始業を「5月11日」まで二段階で(当初は4月20日)延長した。所在地である東京のこれからに対して「賢明なる悲観」の立場での対策ではないか。東京在住の多くの親類親戚・友人・知人らが心配だ。
されどそれは東京のみならず
今、自分がいる場所にも危険がある
あまりにも過酷な人類への警告に僕らは向き合わなければならなくなったのだ。
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