敵は自らの心のうちに
2020-03-15
ウイルスよりも僕らの心のうち荒れて暴力的な言動になってやしないか
平穏な心になるため海へ
小欄の更新が通常より大幅に遅いのは、単に休日であるからだけではない。先週の日曜日に「朝活サーフィン」をする友人に会うために海岸に行った爽快感が忘れられず本日も出向いて来たからだ。新型コロナ感染拡大の影響で、ただでさえ様々な実務や検討事案がある年度末の校務に、過重に取り組んでいる精神の疲弊を感じざるを得ない。TVを通して様々な報道を観ればついつい腹立たしくなってしまうが、この時宜にこそ、冷静で寛容で柔軟な心でいたいとあらためて思い直している。そのためにも海に出会い心が洗われるような時間が必要になる。駐車場から防風林越しに聞こえてくる波音、明るく開けた海岸線に寄せては返す波、昨夏の台風の流木の残る浜、満潮の澄んだ海水が岩場を覆い尽くしている。ただ海が見たかった、それだけの時間の安らぎ。
「もし宇宙から侵略を受けたとしたら、即座に地球上の諍いは一掃される」現実にはどうかわからないが、歴史上では自らの内側の利を保全しようとして、その姑息な利欲の心によって自壊してしまった事例は数限りなくあるように思われる。枠内を守ろうとせんがために、内部において外敵以上の自滅させる力を生じさせてしまう。今回の世情をTV報道などで観ていても、マスクが買えず着用していないことやトイレットペーパーが買い溜めできずに生じる危険と、販売店で商品を奪い合い暴力的になって生じる怪我や罪に至ってしまう危険と、どちらが身のためなのだろうかと思う。まずは身内の者への寛容さこそが、こんな時にこそ求められるのではないか。などと書き連ねても、心はやはり殺伐する面が拭い去れない。やはり海だ、今こそ自然そのものの海のようになりたい。
混乱の時こそ心を虚空にし
その形を様々に変えながら向き合えるよう
敵は自らの心であると知れ
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