デマを見抜くために
2020-03-10
苦境の際につけこんでデマによる付和雷同にはご用心
古典は語る「世に語り傳ふること」
「仕方ない」とは思いながらも、新型コロナ感染拡大で日常が失われてしまったことに気が滅入る日々である。通常であればここまでは仕事が進んでいたであろうと思いつつ、卒業式など大学の諸々の対策に時間を要し頭を悩ませる時間と向き合っている。さらにはTV報道などを観ている折にこみ上げてくるやり場のない怒りは、心を引き裂くようなダメージを受けているような気がする。対策措置の是非はもとより、この世界的な苦境にしてデマなど人を騙す行為のニュースなどを観ると甚だ心が痛む。昨日の地方版県内のニュースでも、「水道水へ・・・」といったデマとその対応をすべきと持ちかけるという詐欺に用心すべきと報じられていた。まったく悪質極まりない愚行に、またやり場のない怒りがこみ上げる。
嘘やデマの被害に遭う確率を減らすには、次の要点を見極めるとよいと笹原和俊氏の著書にあるというWeb記事を読んだ。又聞きとなるがその要点とは、「証拠」「情報源」「文脈」「読者」「目的」「完成度」であると云う。「証拠」は「根拠」とも置き換えられるであろう、その報じられた事態に「なぜ?」という疑問を常にぶつけてみること。「情報源」は「証拠」にも連なるが、「誰が?なんのために?」流した情報なのかと考えること。またTVのインタビューなどの編集も危険極まりないが「文脈」が無視された悪意ある情報の切り取り発信は特にご用心。そして自らも省みて「誰を対象に発信された記事か?」と情報の「読者」傾向を見定めること。そして詐欺的な「目的」ではないか?と疑問視することを忘れず、情報内容の常識さを見極めて「完成度」から嘘を見破ることも必要だということだろう。あなたは小欄に書いてあることを、「どう?」読んでますか?
スマホが身近になったゆえに
Web記事の悪意、TV番組制作編集への恣意
大量情報時代にあって、『徒然草』の「多くはみな嘘言なり」が響くのはなぜ?
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