家族を見つめる
2020-03-08
新型コロナ感染対策家に籠りがちな日々にて
家族を見つめ直してみること
「正念場」とされる「ここ1・2週間」のうち、ほぼ1週間は経過したのであろうか。事態は沈静化どころか各都道府県での感染拡大は治まらず、以前は県知事が発表していた感染者確認を、市長や保健衛生関係の担当者が行う会見も報道を見る限り目立つようになった。日本地図に感染者数が示されるのもよく目にするが、既に都道府県ごとの感染者の有無が問題となるわけでもあるまい。ライブハウスにおけるクラスター、スポーツジムにおける濃厚接触者などが盛んに報じられるが、ライブハウスやスポーツジムが悪いわけではない。全世界で10万人とされる感染者のうち、その一部として僕ら個々人がこの感染症とどう向き合うかが問われている。今後のPCR検査が増加する上での観戦推移を注意深く見定めたい。
全国的な学校の休講措置やテレワークの推奨という状況で、家庭内に籠る家族が多いようだ。だが籠ることも叶わず、仕事場や児童クラブに身を置かねばならない親や子どもたちも少なくない。現況のこの国の「家族」の多様さがどのようの実情にあるのか?何よりそこに思いを馳せるべきであろう。このような不意の予想外(否、予想はしておかねばならなかったはずだが)の感染症の流行という事態に、政治・社会の実態や実情そして真価が図らずも炙り出されているように思えてならない。さらにいえば、個々人の社会への向き合い方が、皮肉にもあからさまに問われているのだろう。ここでこそ見直したいのが、自らの家族ではないだろうか。感染の状況から鑑みれば、夫婦関係は確実な「濃密接触者」であるのだ。その運命共同体の相方といかに語り合うか、親子関係なども含めて今こそ「家族」を問い直したい。
籠るゆえに話す機会が大切
相方を尊重し生きるためにも
感染症は、人類の「愛」を試しているのかもしれない。
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