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文化・娯楽そして教育

2020-02-28
「不要不急の外出」
「多くの人が集まる処」
「臨時休校」社会の構造を読むならば

本年のアカデミー賞各賞に輝いた韓国映画「パラサイト」は、「ネタバレ禁止」が厳格に示されているのであからさまに書けないが、韓国社会に限らず世界各国の社会構造の諸問題を普遍的に浮き彫りにした名作ということになるだろう。その衝撃の展開に、僕たちは多くを学ばねばなるまい。比較文学研究の手法からすると、異質な点ばかりを指摘するのではなく、共通性や普遍性がいかに見えるかを考えることで初めて違いも認識されるものだ。現状の新型コロナの社会的状況の報道でも、隣国である韓国の急速な感染拡大が取り沙汰され、「日本はまだそれほどではない」という安心感を助長しているようにも見える。だが、検査体制の違いや社会的習慣の違いを認識するとともに、感染拡大の要因の緻密な精査を各国共通の普遍的な視点から考えるべきではないか。韓国やイタリアの対応は、この国の大きな学びであるはずだ。

イベント・ライブ・スポーツなどは筆頭に中止か無観客となり、そして昨日は全国の小中高校への1ヶ月近くに渡る「休校要請」が為された。文化・娯楽・教育は止めても「社会は混乱しない」という認識があると受け止めていいのだろうか?この延長で考えるならば、終息が難しい状況を仮定すると、東京五輪も難しくなるという前提にもなりかねない。また子どもたちのいる多くの家庭において、1ヶ月にわたる臨時休校の措置は大きな生活上の負担となるに違いない。学校側としても中高教員をしていた身として考えると、年度末のこの時期に生徒たちの登校がないのは、次年度までも波及する困惑の因子が山積みとなる。一方、社会における経済活動は継続されたまま、停滞感のイメージがなきよう見せているようにも思えてならない。こうした社会情勢の中で、いつも多くの負担を強いられるのは「半地下の家族」なのである。現実の社会構造にどれほどの理解と敬意があるか?非常時の対応にこそ、その国の現在が見えている。

9年前に学んだことは?
11年前にも似たような社会が見えた
学びが活かされない先の見えない年度末である。


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