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閉鎖ゆえの欺瞞

2020-02-14
島国ならではの安易さ
いつも「対岸の火事」と思ってはいないか
「新型」ウィルスに向き合う世紀

昨日のニュースを観て大きく局面は進行したのだろう、と思った。新型コロナウィルスによる国内初の死者(海外渡航歴なし)の報、さらにはタクシー運転手の方とか経路が不特定多数の感染者が複数出始めた。多くが1月中に症状が出ている方々で、複数の医療機関を受診したりしていることも気になる。潜伏期間や発症後の検査段階での時間経過から逆算していくと、既に国内に多くのウィルスが感染の可能性を持って存在しているのではないだろうか。メディアを含めたこの社会があくまで武漢からの帰国者とかクルーズ船の乗船者ばかりに注目して来たが、個々人が接する環境にもウィルスがあるかもしれない、という防御への意識が無さ過ぎたのかもしれない。小中学生のウィルス名を使った他人への揶揄など論外であるが、この国の検疫など保健衛生的な基本意識の低さが、今まさに露呈しているのではないだろうか。

「新型」といえばほぼ10年ほど前になろうか、「豚インフルエンザ」が夏季において大流行し蔓延し、9月新学期の学校行事などが次々と中止される事態に見舞われたことが思い出される。あの折の記憶でも「海外渡航歴」にばかり目くじらを立てて、「水際対策を徹底する」などと厚労大臣が豪語していたが、気づいてみたら国内で爆発的な感染が起こっている事態であった。夏季休暇中に担任をしていたクラスの生徒らが感染した、という報に「パンデミック」関係の書籍を読み漁ったことも思い返される。この10年前の社会的「経験」が、今回にも何ら活かされていない気がする。鎖国が解かれて150年以上が経過したこの島国は、海の向こうからやって来るものを「外敵」と見なし「黒船」のごとく騒ぐのであるが、実の伴わない「竹槍」的な対応しか未だにできないかのようだ。それは検疫官の感染という事態に、象徴的に表れていると思うのであるが。

金を拠出すれば有効な対策ができるのか?
政治も行政も向き合い方をあらためるべきでは
西洋化・国際化が欺瞞でしかないのでは、今まさに試されている。


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