若き人も牧水賞授賞式へ
2020-02-13
松村由利子さん・黒岩剛仁さんお二人の授賞式
宮崎の春はここから始まる
「球春」と言ってスポーツキャンプが始まることもさることながら、宮崎の2月歳時記で重要なのは「若山牧水賞授賞式」である。県からのご案内もあって、ここ4年間は毎年必ず参列させていただいていた。今回は松村由利子さん・黒岩剛仁さんのお二人の受賞ということもあり、賑やかな授賞式になるであろうと楽しみにしていた。だが毎度のことながら授賞式日程とこの時季の大学暦との相談が、なかなか厳しい場合も少なくない。今回は特に卒論審査の関係と会議等も重なる1日となり、大学での校務すら隙間のない日程となってしまった。そこでやむを得ず校務を全て終えてから、「現代短歌南の会」主催のお祝いの会に駆けつけることができた。
授賞式でご披露される受賞者の弁や選考委員の講評、さらには記念講演で今年は佐佐木幸綱先生の「啄木の発明」があって、喉から手が出るほど聴きたいテーマであった。ちょうどここ2年間ぐらいは、『牧水研究』において啄木と牧水の関係と同時代性について評論を書いて来たので尚更であった。公式の祝賀会が終了する頃合に会場に到着、会場から出ていらした県知事に本日の授賞式からの出席が叶わなかったことを告げた。すると「授賞式にもっと多くの人が来られるといいと思うのですが」と仰ったので、「ぜひ学生など若い人を増やしたいものです」と応答した。昨年来、県の文化振興課の方々と「短歌県」づくりについて模索していることもあり、この宮崎の風物誌に若い年代層の興味を多く引きたいという思いを強くした。本日も宮崎日日新聞では、1面に授賞式の記事を掲載している。宮崎の春は「牧水賞」から、県の大きな誇りとしたいものである。
歌会始召人であった栗木京子さんとも
毎年のこと作歌への思いを深く刺激される
「どこか人懐かしくぬくもりを感じさせる」見習いたき歌の境地である。
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