キャンパス短歌ピクニック
2020-02-03
地域推進型配信講義の対面日程早速に「歌垣ピクニック」の応用を
大学キャンパス内「短歌ピクニック」
晴れ渡る青空、今春の宮崎でのプロ野球キャンプ始動はこの上もない好天に恵まれた。室内に籠ることなく球場へ足を運びたいところであったが、今僕がやるべきことは「短歌」でありこの週末も短歌三昧な二日間を過ごした。元来、中学校時代から文武両道というか学問とスポーツは両立すべきという信念厚く実践してきたが、この宮崎でも貫くべく「晴天には短歌」と思いたい。さて、この日は2年前から担当している「COC+(地域推進定着講義)」の対面講義であった。9回分のWeb配信講義の受講を終えている学生たちに、この日は最後のまとめとして短歌創作に挑んでもらった。若山牧水の基礎的なことや宮崎県内での短歌行事の映像を9回の配信で学んでおり、「マスターズ短歌甲子園」などから短歌を読んでコメントを添えることには、間接的に体験している学生たちである。
先週の県庁の方々との学びで体験した「歌垣ピクニック」。講義なのでさすがに「歌垣」というわけにもいかないので、その応用で「キャンパス短歌ピクニック」を実施した。テーマ詠として「空」、まさにこの日の宮崎の晴天を生かしたものとした。ある程度の趣旨を学生たちに伝えて、30分間フリーでキャンパス内を周遊してもらう。校舎内外も自由である。そこで様々な素材を狩り取り五七五七七の形式に流し込むだけ。それ以外は、なんら制約がないのが短歌である。受講生全員と助教の方と僕の10名の「空」の短歌が出揃った。その後は、10首をシャッフルして当たったものを各自が声で読み上げる。その段階で「一番気に入った歌」に投票し、「いいねコメント」をする。その後は机上に並べられた10首を文字で見た上で比較しながら、「いいね」と思う歌を2首選ぶ。そこからは通常の歌会のように、得票の多い歌から投票者のコメントから始め批評をし合う。声で聴くだけの際と文字で読んだ際の違いなども楽しみながら、実践的に短歌創作を楽しむ時間となった。
「馬小屋」「雌牛」などの素材から
「向日葵」や「フィニックス」など植物も
大学や宮崎の魅力を短歌によって気づく機会でもある。
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