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「新しき靴」いかなる方位へ歩かむ

2020-01-20
「新しき靴履きて立つ街角にわが望郷の方位をさがす」
(内藤明・本年歌会始「選者」としての詠進歌)
靴は方位をさがす

靴には並々ならぬこだわりがある。今年の箱根駅伝以来、長距離競技では「ピンクの靴」が高速記録を連発する道具として注目されているが、靴の機能が人間の身体能力の限界を超えようとしているようで考えさせられる事例である。果たして、人間の身体は靴の反発力に耐え得るのであろうか?高次元にトレーニングをしている選手であるからこそ履ける代物ではないかと、あれこれ穿った見方をしてしまうものだ。それほどの次元の効果ではないにしても、凡人の我々も日常生活で靴によって身体は大きく左右されているように思われる。ゆえに脚に合うもの、衝撃吸収力に優れ脚を圧迫しない製品を高価であっても選ぶようにしている。

大地と自分を接する大切な役割を担う靴。日常では省みられることも少ないようだが、その歩みは人生そのものであると思う。どんなに身だしなみを整えても、足先に気が遣われていないのは嫌だ。家を出る前には、必ずひと磨きするのが習慣になっている。さて先週行われた「歌会始の儀」で、選者を務めた内藤明さんの歌を冒頭に記した。題詠「望」は「望郷」という漢語として使用されており、「新しき靴履きて立つ」という表現に、新たな人生の歩みを始めるような思いが読める。「街角」の語は喧騒のイメージを感じさせ、「方位」さえ見失いがちな雑多な都市の中で自らの「望郷」の思いを探る心が伝わってくる。「新しき靴」が原点たる「望郷」への一歩となる。「靴」そのものにやはり、大いなる「望」があるものだ。

「センター試験」という名称は終了した
「新しき靴」に希望ある高校生が道に迷わぬように
「入試」こそが今「望郷」ならぬ原点を見据えるべきかもしれない。


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