空と海を自在に制す
2020-01-12
人間が叶えられない領域空中の目標物へ雄大に飛び上がる
その前提として水中での見えない動作があって
「地に足がついている」という成句がある。概ね「現実的である」とか、「堅実に物事ができる」といった趣旨で使われる語句であろう。裏を返せば「空(間)」とか「水(海など)」は、人間にとって「現実的」ではなく、「堅実に」は物事をこなすことのできない領域である。人間は自らの力の限界を超えるために、走高跳なら「2.45m」、棒を利用する棒高跳で「6.14m」の高さまで(陸上屋外世界記録)の空間を制するまで夢を叶えてきた。また水中でもいかに速く泳げるかを競い、50m(自由形男子)を20.91秒で到達するまでになっている。年々様々な記録が更新されるのは、こうした原始からの動物的な欲求を叶えるためにあるようにも思う。五輪の年としてあらためて、各種目のあり方や見方を考えるべきではないかと思っている。
姪っ子がトレーナーを務めるイルカショーを観た。既に何度も観ているがその都度トレーナーとしての成熟度が増し、イルカに足を持ち上げられ空中に飛躍する姿は壮観であった。高等とはいえイルカという哺乳動物との信頼関係やいかに?自らの身体を空中に押し上げる見せ場の場合、もし誤った押され方をして尾鰭などが身体に触れたら大変に重篤な怪我の恐れもあり、命がけのショーなのだと本人の弁で知った。それにしても何度観ても、イルカが空中を自由自在に飛翔する姿には心を揺さぶられる。空中での刹那の滞空時間にこそ、奥深い真理が潜んでいることを感じさせられるからである。かなりの高さまで水中から飛び上がり、回転をしたり錐揉みをしたり。高い位置に設けられたボールに触れるだけの跳躍力を計算して実行しているかのようだ。重要なのは、あまり観客席からは見えない水中での動作にあろう。哺乳類ながら空と海を制するイルカの高等さ、何よりも地球の環境を破壊したり武器で諍うこともない。もちろんそのあり方を含めて、イルカショーが語ることは単純なことではないと思っている。
妻と義父母と父母もともに
新年の空中への希望を見た
雄大な自然の海とともに動物としての能力を考えさせられた。
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