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その襞を愛せよ

2020-01-11
年1回の人間ドッグ
胃内視鏡検診の映像
この襞に負担をかけては・・・

誕生月には、必ず人間ドッグを受けている。誕生という選べない宿命でいただいた命を、最大限に尊重し自らの生をこの世に活かすためでもある。それにしても医療技術の進歩は著しく、血液検査で判明する内容も年々充実してきているかのようである。また医療器具においても、身体に負担なく精密な診断が下せる代物がかなり増えたような印象だ。人間ドッグの検査項目の中でも、消化器官の検診が一つの大きな負担であり山場であるように思う。X線検査でも「バリウム」を飲み身体から排出するという負担は少なくなく、最近はもっぱら胃内視鏡を選択する。慣れてしまえば、明らかにこちらの方が楽である上に検査の精密度はまさに一目瞭然である。

年々感じるのは、内視鏡の導線の直径が次第に細く細くなって来ていること。問診的な場で喉の奥を棒を使用して見られるだけでも、嘔吐感に襲われる僕は間違いなく「経鼻」からの内視鏡挿入を希望する。人によっては「鼻も痛い」という感覚もあるが、僕は明らかに楽に感じるのだ。この日はやや左鼻が詰まり気味だったので、右の鼻の穴をと希望したがどうもうまく導入管も入らない。「やはり左の穴ですね」という看護師さんの判断がやはり適切で、あっさり左は管が通った。人間の身体は明らかな左右差があるものとこんなところでも感じる。いざ検査に入り、胃に向けて内視鏡が入り込む。「余裕があればモニターを見ていてください」の声に次第に違和感が失せたので、自らの食道や胃や十二指腸の内膜をじっくり見た。この襞に珈琲や味噌汁など熱き負担を普段はかけているのか、などと消化器官への慈愛を心に浮かべているとすぐに異常なしで検査終了となった。

自らを特別な視点で見つめるとき
身体のうちにも「己」が存在していた
その襞を愛する生活を心掛けよう


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