この地球(ほし)のときを待つ
2020-01-04
名にし負ふ日向のあけぼのロックマウンテンなる頂上で待つ
静かで確実な真実のときを待つこと
絶景の日の出が見られる場所がすぐ近くにあると、義兄が力強く前の晩に語るのが印象的で起床を楽しみにしていた。未だ闇の中を家を出立し車で約15分ほど走り、海沿いの小高い山道を登った。その周辺でも標高が一番高いという「ロックマウンテン」と名付けられた丘まで最後は徒歩で登り立つと、穏やかな湾が一面に広がっている。海上の沖は曙光が聊かな雲の下から滲み出るようであり、この前兆とも言える時点から眺めてこそ地球の時間を体感できる。寒くないとまでは言えないものの、この時季としては穏やかな体感温度に安堵しつつ「わが太陽」のお出ましをしばらく待った。ついつい人間は「時計」を気にしがちであるが、確実で真実の「とき」は、太陽と地球の対話が刻んでいるのだと実感する。
生きていると様々なものを待ち、日の出前の闇は一番くらい。闇の道を足元を確かめながら歩を進め、いつか来る光を求めている。人はなぜ高いところに登ろうとするのか?足元の闇に安住し埋没するのは簡単だが、「かの太陽」に照らされてこそ人間が生きた証が確かめられる。水平線にオレンジ色が、次第に球(たま)を形作る。「たま」は「魂」に通ず、その光のエネルギーにこそいただいた「命」の根源が見える。沖の靄を破り次第に滲み出るような「あかねさす朝陽」、間違いなく燃え盛るその微動に命の拙速でない確実な歩みが感じられる。都会では決して感じられ得ない、この地球(ほし)が円形であることの実感。この感覚を得てこそ初めて、「命」の尊さを自覚できるのだと思う。誠にありがたき新年のあけぼのであった。
山を下るときには足元を照らす明るさに感謝して
身体を温めてくれる力の恩恵を日々
帰路には天然掛け流し温泉で身体を自然に晒す。
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