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偽善と茶番ばかりの世の中に

2019-12-11
中村哲さんの尊き志
武器でテロは無くせない
実行動と貫かれる平和への思い

中村哲さんのご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、その尊き平和への意志を我々は引き継がなくてはなるまい。その訃報を聞いて以来、テレビなどで「中村さん」と云う声が聞こえるたびに、同姓ゆえの親しみを込めた反応をしつつこのことを考えている。「武器によってテロをなくすことはできない。平和のための戦争、そんな偽善と茶番があってはならない。」と言った趣旨の中村さんの発言を、世界の政治家たちに耳の穴をかっぽじって聞いてもらいたい。テロに武器で対抗した時点で、組織的なテロ報復以外の何物でもない。さらなる憎しみの増幅と貧困格差の増大、巨大な力で圧すれば即ち蜘蛛の子を散らすように憎悪の分子が世界に拡散する。9.11以後の地道な中村さんの活動は、常に本質的な病巣を現実行動で治療するごとき人道この上ない尊き仕事と言えるだろう。

感染症が多く発生する地域に100人の医師を派遣するより用水路を造った方がよいと、TV報道で流される自らショベルカーを操縦する中村さんの姿。国会にさえも出席せずとも多額の給与が支払われる議員らに、罰が当たる公平を神は与え給え。74年前の悲劇の体験から、この国こそが「一丸となって」(あまり好きな言葉ではないが皮肉を込めて)中村さんが築こうとした平和こそを求める活動をすべきではないのか。それがまったく逆行してむしろ「偽善と茶番」ばかりの政治家の発言や実行動に驚くばかりである。表面化して憶することなき「偽善と茶番」が横行している世の中は、僕たちが気づかないうちに暗澹たる方向へと既に向かっているのではないか。そんな中で、アフガンのガニ大統領が自ら中村さんの棺を空港で担いだ姿には、深く考えさせられるものがあった。

平和とはなんだろう
対話と和解を口先だけではなく
中村さんの意志を深く心に刻んでおきたい。


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