「恋するあなたを応援ー日本の恋歌とX’masーまちなか文化堂」
2019-12-09
12月14日(土)TUTAYA宮交シティ店 18:00〜19:0012月21日(土)TUTAYA高千穂通り店 15:00〜16:00
各店内特設会場にて開催します。お待ちしています。
標題としたミニ講演を、まちなかの本屋さんの店先で開催することになった。先ごろから来年開催の「国文祭・芸文祭2020宮崎」に関して、県の文化振興課の方々とあれこれと相談して来ていた。大学で担当している講義「日本の恋歌ー和歌短歌と歌謡曲」の話をすると、それは面白いということになり、より多くの一般の方々に聞いてもらえればとまちなかの本屋さんでの開催という案にまとまり実行の段となった。先週来、宮崎日日新聞の一面下欄の広告にも掲載され、昨日は「県政けいじ板」にも情報が掲載された。これによって日常ではなかなか和歌短歌に親しみを持てなかった方々にも、歌謡曲も媒介することで身近に文化の香りを楽しんでもらえればと願いつつ準備を進めている。
昨日は会場の下見をしたが、カフェに近接しどこからが店舗内か外かわからないような開放スペース(宮交シティ会場ー最近新装開店した店舗)であり、講座を目的にいらした方々ではない人々に声が届くのが嬉しい。なんとなくカフェで珈琲を飲む、昨今はスマホを眼にしている人々が多いが、その意識を「文化」に向けられるよう和歌短歌と歌謡曲の力を空間に放つ。例えば、中年以上の年代から最近の若い人々まで、山下達郎の「クリスマスイブ」の曲に心を動かされる人々は多いであろう。CMにも使用されたロングセラーの曲だが、「きっとき君は来ない」に表現されたように、なぜ「恋人を待つ」ことのせつない心が描かれるのであろうか?X’massそのものが、本来の降誕祭としての宗教的な色彩でななく、日本では特徴的に過剰な盛り上がり方をする。バレンタインや最近ではハロウィンなどにおいても、似た傾向のあるこの国の人々の動向。それも明治以降の近現代日本が創ってきた様々な社会性が関係しているようなのだ。ただし「恋しい人を待つ」ことは、古典和歌から「恋歌」の定番になっている。そしてもちろん、桑田佳祐さんやユーミンの曲などの歌詞も考えながら、「日本のX’mas」を読み解いてみたいと思っている。
図書館・公民館や劇場ではなく
宮崎の本屋さんの店先は文化の水辺
「短歌県」へ向けての一歩として
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