爽やかな秋晴れに家族
2019-11-05
「天高く馬肥ゆ」爽やかな風が窓から僕らを潤す
美味しい食文化を家族で味わう幸せ
秋の気は、子どもの頃から好きだった。運動会で青空の下で食べるお弁当、徒競走の聊かの緊張感とリレーの負けじ心。クラブ対抗リレーで器械体操部の僕が、サッカー部のフォワードの奴を最終コーナーで抜いた時の記憶は、今も鮮明に蘇りどこかで人生の自信にもなっている。大学祭においてサークルの書道展示会場を、丸2日間もかけて木材を組んで布を貼って創る作業。木材は大学近所のお寺の裏庭に預けてあり、其処から大型のリヤカーを疾走させて木材を運ぶ際の青空も懐かしい。また中学生だった頃は、実家から近かった後楽園球場へ「小人500円外野自由席」を購入するために暗いうちから出向いたことも。日本シリーズの秋の空は、格別な爽快感があった。
そんないくつもの思い出が蘇るような、みやざきの秋の空であった。窓を開ければ爽快な風が部屋の中に通り、「文化」の香りをもたらせてくれた。そんな休日に、妻の御両親と僕の両親を自宅に呼んで昼食会を開いた。食事とは単なる栄養補給にあらず、家族の今を照らし出す大切な対話の時間であるように思う。特に宮崎では、「食文化」が誠に豊かである。僕の宮崎での親友は、「美味しいものを食べないと、人生の半分は損をする。」とよく口にする。誠に宜なるかな、生きるための生理現象を、これほどの「文化」に仕立てた人間の長い年月の営みの延長上に僕たちは存在している。家族とは、食文化とともに歩む豊かでありがたい存在である。
食欲の秋
休日がこんなにも良い時間に
喜ばしきかな秋の気たるや
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