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神武さまと「郷土宮崎」講義

2019-10-27
「おもひやるかのうす青き峡のおくにわれのうまれし朝のさびしさ」(牧水)
人はなぜ恋をするのか?郷土宮崎の素晴らしさはどこに?
神武さまの行列を拝し、のち宮崎コンソーシアムの講義へ

宮崎に住んでいるからにはなるべく郷土の風物詩を味わいたいと思うが、中心部からは離れた郊外に住んでいるせいもあり、市内での祭りなどにはよっぽど予定を定めないと行けないという事情もある。宮崎市内中心部の宮崎神宮は、神武天皇をご祭神としており毎年10月最終土日に「神武さま」という大祭が催される。今年は7年目にして、この「神武さま」の行列を沿道から初めて拝することができた。実際の馬をたくさん動員し様々な市民の方々が、行列に参加している姿にこの街の脈拍をみる思いがする。祭りはいずこもそうであるが、日常性からの解放と世代間の継承が祭事に盛り込まれている。行列の参加者のみならず、沿道からの見物客を含めて、その街の今が垣間見える。

今回の「神武さま」に出向こうと思ったのは、冒頭に記した「宮崎コンソーシアム」の企画で大学の壁を超えて多くの学生たちに「宮崎の郷土と文化」を知ってもらう講義の担当があったことも大きかった。宮崎神宮に近い宮崎公立大学において講義が実施されるため、交通規制などに十分に気をつけて来校するように事務関係からお気遣いのメールをいただいていた。せっかくならば、交通規制を回避して早めに会場入りし「神武さま」も拝せたらと考えたわけである。さて、講義のテーマは「若山牧水ー青春と恋と郷土宮崎」、特に「人はなぜ恋をするのか?」というテーマを牧水の歌を読みながら考えてもらった。人はひとりで産まれ、ひとりで死んでいく。その宇宙観にも通ずる根源的な哲学的な孤独から、いかに命ある今において解放されるべく生きるか。牧水歌によく詠まれる「かなし・さびし」の感情は、恋や愛こそが生きるために大変に重要な心の作用であることを教えてくれる。

教育学部ではない学生たちへ
恋に二の足を踏む若者たちへ
祭祀とともに世代間継承のバトンを渡すためにも


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