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「接近・展開・連続」の倫理

2019-10-26
スポーツにおいて日本が世界に勝つには
「常に近くで相手をつぶし、マイボールは相手との接触を避けて早く展開する。
 そしてこれを一試合通じてひたむきに繰り返し続ける。」
(『闘争の倫理』大西鐡之祐(文庫版)巻頭「推薦の言葉」岡田武史より)

序や前書きを読んで、すぐさま入り込みたくなる本がある。今回のラグビーW杯に触発されて、「スポーツとは何か?」ということや「日本が世界を相手にする際の挑み方」というような問題意識が喚起された。僕自身も剣道・野球・器械体操を小中高校で経験し、「スポーツ」の魅力や効用を体験的に理解しているつもりだ。大学学部でも何らかのスポーツを、と入学当初は考えなくもなかったが、「大学には文学を学びに来た」という意志が強く作用し本を読む道に没入した。だが学部卒業後に就職した初任校はスポーツが盛んであったことから、再び高校でも全国レベルの競技を身近に親しむことになった。「全国で勝つには何が必要なのか?」教室で部員たちに「国語」を教え、放課後のグランドを観察したり時に合宿まで同行させてもらい、その「秘密」を自分なりに考えていた。その時にふと思い出していたのが、「大西鐡之祐」の名前であった。

大学学部時代は文学部の学生でも一般教養として「体育実技」(2競技2単位)と「体育保健理論」(1単位)の二科目が必修であった。「理論」の方は「ぜひとも大西鐡之祐先生の講義を取るべきだ」と先輩に教えられた。大変な人気科目で登録するには抽選となって、残念ながら履修は叶わなかった記憶がある。今回のW杯ラグビーを観ていると、やはり「大西鐡之祐先生」の考え方を辿りたくなり、冒頭に記した書籍を紐解いた。未だきちんと読み進めていないが、冒頭にある岡田武史氏(早稲田大学OB)の「推薦の言葉」だけで心が熱くなってしまった。岡田氏は大西鐡之祐先生が「日本が世界で勝つには」という条件として、「接近・展開・連続」を挙げて成果を出していたことを紹介している。この三要素は、まさに今回のW杯日本代表がプレーの上で実行したことである。あまりに的確な予見であり、恐ろしいほどの迫力を同書から感得したのであった。

そして「はじめに」にある予見に身震いを覚える
「理論書ではなく哲学書だ」と岡田氏も絶讃する
副題「スポーツの本源を問う」まさに「倫理」を追究する好著で読み進めるのが楽しみだ。


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