何であるかより、どう生きるか
2019-10-01
生きるのは職業のため否、どう生きたいかを叶える場所や仕事を
新しい1年間を生きていく
職業選択もまた「どう生きたいか」ということも、簡単には判るものではない。過去と違って生涯一職業という社会的通念もだいぶう薄くなって来た。「脱サラ」などという語彙で特に強調せずとも、自ら独立したり自ら学び直したり生き方は自由である。教員採用試験の年齢制限も撤廃され、現在は多くの地方自治体で何歳からでも教員への道が開かれている。もちろん、大学学部や大学院の社会人入学も一般的である。こうした意味で、広い視野を持って社会的にも柔軟な思考の教員がもっと増えてもよい。安定や楽チンを求めるのが教員にあらず、自らが「どう生きたいか」をいつも模索している意志が大切ではないか。
卒論の中間発表会が国語教育講座で実施された。今期4年のゼミ生は9名。前期の間に模索して来た卒論テーマをプレゼン形式で発表し、同学年の他のゼミや後輩3年生たちとの対話して新たな発見を求める時間だ。卒論は、単に大学卒業のための「単位」ではないと思う。まさにその取り組み方にこそ、「生き方」が表れるのではないか。何にどうのような問題意識を持つか?それをどのような方法で解決していくのか?どのぐらいの精度と緻密な分析ができるか?そしてテーマに「生きた情熱」はあるか?教員や社会人となって「どう役立つか?」も大切であるが、小さくまとまる必要もあるまい。「役立つ」かどうかではなく、どんな状況・事態にも対応できる「生き方」を身につけるための過程であるように思う。
社会へ送り出す最後の砦
二十数年間の自分をそこに載せる
僕自身も今日から、新たな「どう生きるか」が問われ始める。
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