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白鷺の羽ばたき裕に妻を追うなり

2019-08-25
50年という歳月
それは「いま」の積み重ね
家族の会話はずむ宵の口

学外講演や会議に教員免許状更新講習と出前講義などが続いた1週間、ホッと落ち着ける土曜日となった。忙しさとそれに伴う疲れはあるが、何より大切なのは妻と会話をする時間ではないかと最近は切に思う。双方に仕事を持っていてそれぞれのストレスもあるが、お互いに会話をすることで心は解き放たれる。様々な面での思い込みなども、話すことで広い視野で考え直すことができるのだ。独りでいるときは苛立っていたことも、妻といれば穏やかな気持ちでいられる。これは何よりも、人生を歩む上での大きな歓びではないかと思う。何事も自分本位に思い込んでいては、偏った言動になり苛立ちとなる。話せる相手、この身を委ねられる伴侶があってこそ和やかに生きることができる。

田圃道を車で走ると、一羽の白鷺が飛び立った。その飛び立つ行く手には、運転で僕が見ることのできなかったもう一羽の番がいると助手席の妻が言った。運転中の景色を楽しむ深さが倍増した。妻の実家に義兄ご家族が滞在しているとあって、僕ら夫婦も夕刻から合流した。三人の甥っ子・姪っ子たちも妻の来訪を楽しみにしてくれていて、純粋な笑顔たちに出迎えられた。今年で結婚50年を迎える妻のご両親を、「50」の赤いナンバー蝋燭を立てたケーキでお祝いする。妻の義姉と姪っ子を含めた多勢で記念写真。その後は地元の料理屋さんへと出向き、鰹のたたきや鶏料理に舌鼓を打った。一口に「50年」と言っても、その重ねてきた時間は容易に想像できるものではない。だが、僕も時間を共有させてもらって思うのは、夫婦は「いま」を大切にし続けることが何より肝心なのだろう。どれほどに長い時間も、「いま」の積み重ねでしか「長く」はならない。白鷺がゆったりとした羽ばたきで番を追いかけて飛ぶような、双方にそんな関係を重ねること。妻のご両親・ご兄姉の三組の夫婦を見ていて、あらためて夫婦のよさを悟る一夜となった。

美味しくケーキを食べるひととき
宮崎でこそ出逢えた和やかなご家族
「いま」を大切に今日もまた穏やかに生きる。


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