遅延なども楽しもう
2019-07-27
「使用機材の到着遅れ」
行き先の空港で高速バスに接続
スリリングな時間差を楽しむ余裕
仕事を終えて金曜日のうちに、宮崎から徳島まで移動する予定。当初から、どのような路線を使うか模索していた。宮崎空港からは主要都市への航空路しかなく、地方都市同士の路線の多くは廃止されたと聞いた。空路なら福岡へ飛びそこから徳島行きにトランジットなわけだが、航空会社が僕のマイレージ会員の青いところではなく1日の便数も限られている。そこで大阪伊丹空港から高速バス路線があると知り、航空券とバスを予約しておいた。ところが昨日になって宮崎空港へ行くと搭乗便が25分遅延になっていた。台風が発生した影響もあろうか、中部国際空港からの機体が到着遅れになっていると云うのだ。まず頭をよぎったのは、伊丹空港で高速バスに接続できるや否や、バスは最終便なのである。
伊丹空港での接続時間は約1時間、それが30分以内のタイトなものになった。現実的には滑走路の混雑も相まって20分程度であった。だがここで慌てても何も始まらない、宮崎空港でカツカレーと「液体燃料」を注入し定められた時間に飛行機に乗った。機内では短歌をひたすら読む、既にあれこれ考えてもその飛行機の到着時間は動かない。食事と短歌は物事の忙しさから僕を存分に解放してくれた。伊丹空港に到着すると、また高速バス停が赤の航空会社カウンター側で、僕が到着した側から遠い。どうやら青を贔屓にする僕への皮肉であろうか、などとありもしないことを考えても仕方ないのでターミナルを反対側まで歩いてバス停に着くと、まだバス車体は到着前であった。3列シートの高速バスは、運転手さんのハンドルさばきも丁寧で実に快適だった。夜間なので淡路島の景色は見えなかったが、「淡路島通う千鳥の鳴く声に幾夜寝ざめぬ須磨の関守」と百人一首歌を頭の中で唱えつつ、無事に阿波国・徳島へと到着したのは午前様であった。
旅行のスリリングな醍醐味
慌てない仕方ない自らの好きなものに没頭する
徳島で今日から2日間「心の花」の全国大会で存分に短歌を学ぶ。
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