細胞と筋肉と脳の活動
2019-07-12
細胞を活き活きとさせたい筋肉を衰えさせてはいけない
脳の活動にも筋トレとストレッチが必要
文章などを書き続けていると、飽和状態というかなかなか上手く進まなくなることがある。無酸素状態で走っているかのようで、脳内に空気を送り込まないと改善しないような状況だ。潔く文章を書くのをやめて、大学構内を歩き回ってみたり、気の合う同僚と雑談をしたりすると、酸素が吸えるのと同時に、細胞や筋肉が動くことで新たな発想となり前向きに進めることがある。何事も淀んでしまえば濁り来て、新鮮な空気が必要になる。大まかに書いたが、同様の作用が身体の隅々において細胞や筋肉の各所で生じているのではないかと思う。現代は明らかに、「脳」のみに偏って生きる身体になりやすいのだと思う。その傾向は小中高校の学習でもそうで、もちろん「実技科目」はさにあらぬ部分はありながらも、「頭でっかち」に自覚的ではない傾向が否めないと思われる。
筋トレをすれば、身体の各所に酸素が行き届くような感覚がある。たぶん細胞も刺激を受けて、負荷のかかった筋肉を修復しようとして栄養を求める。その無意識な作用にも脳が関与していて、普段は使用しない部分が動き始める。誠に人間の生理上のことは素人であるゆえ、「人文」的で恣意的な憶測であるが、少なくとも身体を動かす行動をしないと精神まで淀むのは、こうした仕組みが作用するのではないか。歩けば脚の筋肉に負荷がかかり、そこへ栄養を送り込むために血流が促進される。循環器系の内臓が活き活きと活躍するには、やはり「第二の心臓」と呼ばれる脹脛が動かないと話にならない。足が止まれば思考が停滞する、牧水などの明治の歌人を見ていると明らかで、単に「旅が好きだった」わけではなく歩くことで短歌脳を活性化していたのであろう。筋トレをした後の、歩いた後の、あの微妙な気怠さこそが細胞の活性化の兆候なのではないか。
ストレッチもまた重要
負荷と弛緩と多様な刺激を
「食べてすぐ寝ると牛になる」言い得て妙である。
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