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自然を愛することと近現代の傲慢

2019-07-04
「避難指示」「レベル4」など
市内何万人という避難をどう考えるのか?
TV報道の現場当事者意識のない呼び掛け

大学の3限を終える鐘が14時30分を告げると、その後に全学一斉放送が入った。大雨警報で大学近隣にも「避難勧告(後に避難指示)」が出たらしく、学生の帰宅が困難な状況が予見されたゆえである。3限は会議中であったが、所持していた携帯がマナーモードにも関わらず災害警報を鳴らしたことが伏線でもあった。4限以降の講義は休講となり、8月8日の予備日に移行して実施。帰宅困難が予想される学生のために、体育館を開放するというのが全学放送の内容である。その後、学部の学生対応もあろうかと研究室で待機。降雨は一層激しさを増す時間帯も多くなり、スマホは次々と「避難指示」などの災害情報を伝え続けた。例年、この時期には各地で大規模な水害が発生しており、まさに当事者意識を持って対応せねばなるまい。「最大級の警戒」と呼び掛ける気象庁とそれに呼応するTV報道を、どのように受け止めればよいか不安な夜の闇が訪れた。

「土砂災害」について考えるといつも、椎葉村の「鶴富屋敷」の女将さんを思い出す。平家落人・鶴富姫と源氏方で平家掃討を目的としてやってきた那須大八郎の間に生まれた子どもの子孫32代目の方である。政治権力と愛の間で苦悩した遺伝子が捉える自然観は、誠に的を射たものであった。(大八郎は弓の名手・与一の弟)「国道と名付けられた新しい道は大雨ですぐに崩れて埋まるが、古来からの山道は決して埋まらない」と云うのである。この度の大雨でも鉄道の駅や線路脇の土砂崩れが報道されていたが、近現代の傲慢が交通網でも居住地でも自然に抗って造成した結果が、災害を生んでいることも否めない。自然に親和的で穏やかな発想などを実効的でないなどと批判し、経済最優先で自然を破壊し続けた近現代的な過誤の発想は、今になって再び社会を席巻してしまっているようだ。源氏も平家もあらず、あるのはただ愛するものと向き合うこと。自然を愛する発想があれば、気象庁の発表も報道も、こんなに冷徹なものにはならない筈ではないか。

また夜が明けた
雨はとりあえず上がった
椎葉村に通ずる道はどうなっているだろうか。


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