自然に抗わない宮崎で
2019-06-28
熱帯低気圧の東進前日に決定する休校
最悪の事態を考えつつ・・・
南西諸島から太平洋沿岸を東進する熱帯低気圧が急速に台風に変化するだろう、という予報を元に宮崎県内市内でも、多くの小中学校が前日から休校の措置を取った。学部附属中学校では公開研究会が予定されていたが、やむを得なく中止となってしまった。児童生徒の危険回避を最優先に、最悪の事態を考えての措置であろう。通学においても様々な危険があることを、現代社会は露わにし始めている。徹底した安全管理とともに、度重なる天災の頻発と人為的な危険の異常さは、それぞれに十分考えておくべき問題ではないかと常々思う。僕が教員になった頃とも、また小中高を過ごした時代とも、明らかに社会環境が大きく変わってしまっているのを痛感する。
「晴れ女」「雨男」などの俗信を競って言いつつも、それを言うことで「晴れ」を願うのが人情であろう。2年前の僕自身は台風の当たり年で、予定されていた対談が中止になったり、研究学会の大会開催校として、これ以上ないタイミングで台風に見舞われた。だがいずれも仕方のないことだと思う感覚にまで成熟でき、自然に対して親和的な免疫力がついたような気がする。対談はようやく今年になって、仕切り直しが予定されている。また研究学会大会は、これ以上ない「記憶に残る迷大会」として会員の皆様の中に保存され続けている。自然に抗わないのが、宮崎流であることが、体験的に腑に落ちたのである。海外では航空機の「欠航」に、何らイライラしない人々の落ち着きを目にすることも多い。苛ついて待つのか、穏やかに待つのか、自然の神様は誰に微笑むのかは自明である。
再び研究学会開催場所の申請へ
2年前の経験が大きく活きている
自然に抗わず穏やかな宮崎人でありたい。
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